怒りっぽい人は肺機能が低下する? 米研究者が報告。

2006/09/04 11:41 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


「心と体」の親密な関係。これはストレスが引き起こす体の不調などを例に挙げても、以前から知られていることが多いですよね。ウォール真木も子どもの頃はぜんそく持ちだったのですが、発作が起こりやすい時期というのは季節的な要素もありましたが、やっぱり精神的に疲れてる時が一番でした。いやあこう見えても意外と繊細なんです、えぇえぇ(笑)。

さて、その「心と体」の関連性に米ハーバード大学のロザリンド・ライト博士が着目。彼女の率いる研究グループが最近発表した研究結果によると、「感情」と「加齢による肺機能の低下」についての関係が判明したそう。人間年をとるといろいろと体に不調が増えてきます。それは仕方のないことですが、なんでも「怒り」、「憎悪」、「敵意」というネガティブな感情を常に持っている人の場合、加齢による肺機能の低下がさらに加速するんだとか。

これは45歳から86歳までの中年以降の男性を対象に、8年間のデータを集めて判った結果。喫煙などの他の要素を考慮した上でそのデータを分析をしたところ、慢性的に怒りっぽい人ほど、年をとるにつれて肺の機能が悪化するスピードが高かったのだそうです。

今までにも怒りやストレスは、心肺の疾患(心臓病やぜんそく)を悪化させるという研究結果が報告されており、今回のライト博士の発見もそういった「悪感情と心肺機能」の関連性を立証するモノだといえましょう。今後はこのふたつが「どうして起こるのか」という、そのメカニズムの解明が課題になってくることでしょう。

とりあえずワタクシは怒らずイラつかず、のほほんと生きていくことを心がけることにしましょうか。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.