世界的な女性歌手であるビヨンセが3日、東京・青山にあるサマンサタバサジャパンリミテッド本社で来日会見を開き、4日リリースのニュー・アルバム『B' Day』と、自身がプロモーション・モデルを務めるサマンサタバサとサマンサティアラのPRを行ったのだ。

落ち着いたベージュのワンピースで現れたビヨンセ。4日で25歳を迎えるとあって、デスチャとしてデビューした頃と比べてずいぶんと大人っぽくなったのだ。デスチャ時代を含めて、今回で来日は6回目。先日Narinari.comでもお伝えしたMTVビデオ・ミュージック・アワードへの出演後、休む間もなく日本へと移動した。飛行機が数時間遅れたにもかかわらず、成田空港へ大勢のファンが詰めかけたことに対して、ビヨンセは「これほど大勢ファンが待っていてくれて、本当に感謝の気持ちでいっぱい」とコメントした。

3枚目のオリジナル・アルバムとなる今作『B' Day』でも、デスチャ時代のプロデューサーであるロドニー・ジャーキンスらと共同プロデュース。3つのレコーディングスタジオを24時間体制で同時に押さえ、プロデューサーを各スタジオに配して何曲も同時にレコーディングを行い、たった3週間で25曲を完成、そのうち11曲が収められることになった。本人が「今までで最高の仕事ができた」と語るように、どの曲もそんなスピード作業とは思えないほどの完成度の高さをみせている。

それを裏付けるように、Jay-Zをゲストに迎えた先行シングル「デ・ジャ・ヴ」は、英シングル・チャートで2週目に1位獲得している。この「デ・ジャ・ヴ」のプロモーション・ビデオでは、激しいダンスとともに背中を大きく反らせた“ビヨバウワー”を披露して日本でも話題になっているのだ。Yahoo!動画の特集「ビヨンセ・チャンネル」で30日まで無料で視聴できるので、気になる人はぜひ。ちなみに、“B' Day”とは誕生日の意味。ビヨンセのニックネームであるBと誕生日にリリースされたことをかけてアルバムのタイトルとしたのだ。

会見では、この“ビヨバウワー”について、フィギュアスケートの荒川静香選手イナバウワーを知っているようで、「すごいポーズ。彼女のほうがもうちょっとスムーズにできていたかな。でも、高いヒールを履いてこのポーズをとるのは大変だった」と語っていたのだ。

その後、プロモーション・モデルとして3年目となるサマンサタバサの新作バッグについてPR。新作のなかでビヨンセのお気に入りは、赤いメタリック・カラーとのこと。

会見には、サマンサタバサジャパンリミテッドの寺田和正社長や今年度のミス・ユニバース準グランプリの知花くららも登場。ビヨンセとの3ショットはとても華やかだったのだ。

「このアルバムが私自身にとって最高の誕生日プレゼントになった」と語るビヨンセ。これまでデスチャとして世界で5000万枚を売り上げ、ソロでも1100万枚以上セールした彼女の言葉だけに、今作の出来がいかに良いかが分かる。『B' Day』は今年から来年にかけての音楽賞で話題になることは間違いなさそうなのだ。（撮影：佐藤亘）