アイリバー、携帯音楽プレーヤーの販売店舗数を半減へ。

2006/08/25 10:55 Written by コ○助

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「iPod」の独り勝ち状態が続き、日本が誇るソニーや松下電器産業をもってしても、なかなかその勢力図が変わらない携帯音楽プレーヤーの世界。「iPod」のブームもひと段落してきたとはいえ、年内に出るであろう新機種はデザイン面を大幅に変えてくるとの噂もあることから、「旧iPod→新iPod」の買い換え需要を喚起することで、引き続き「iPod」の牙城が堅固なものになる可能性もあるなりよね。いずれにしても、機能的にそう違いを打ち出せない苦しさも手伝って、どのメーカーも「iPod」の後ろ姿すら捉えることができずにいるのが現状なりよ。

そんなメーカーのひとつに、韓国のレインコムが日本に設立したアイリバー・ジャパンがあるなり。レインコムはシリコン型、HDD型を合わせた韓国の携帯音楽プレーヤー市場の約5割のシェアを獲得するほど絶大な人気を誇るメーカーなりが、日本の市場に本格参入したのは2003年8月からと、やや遅れての参入だったなりね。以降、現在に至るまでの3年間、販路を拡大しながら果敢に製品を投入してきたなりが、アイリバー・ジャパン設立当初の目標だった「日本市場のトップシェアを獲る」ことは叶わず。それどころか、販売不振の状態に陥っており、大量の在庫を抱えて利益を圧迫するようになってしまったなりよ。

こうした状況はさすがに看過するわけにはいかず、アイリバー・ジャパンは日本での事業縮小を決定。これまで全国の量販店など、約1800の小売店でアイリバーの製品が販売されていたなりが、これを8月末までに1000店程度に減らすことになったなりよ。量販店大手のヨドバシカメラやビックカメラ、ヤマダ電機などでの販売は継続されるなりが、ラオックスなどの店頭からは姿を消すことになるというなり。

韓国での業績は好調なこともあり、まだ日本から撤退という話ではないなりが、参入時には強気の姿勢だったことを思い返すとこの現状は寂しい限り。今後は「ユニークな製品を出す」というアイリバーの原点に立ち返り、今秋以降にはまた新機種を投入する予定なりよ。

携帯音楽プレーヤーの市場の「iPod天下」が未来永劫続くのは消費者としても面白みがないので、アイリバーには市場活性化のためにも頑張って欲しいところ。個人的にはもう少しデザインから「韓国テイスト」を取り除けば、もっと消費者に受け入れられると思っているなりね。それが簡単そうで、難しいから今の状況を生んでいるのかもしれないなりが……。何はともあれ、事業を見直して再起を目指すアイリバーの今後に期待したいものなり。

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