消えゆく駅の「キヨスク」、タバコや雑誌の販売不振で。

2006/08/25 05:10 Written by コ○助

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子どもの頃から電車通学だったコ○助にとって、駅のホームにある「キヨスク」は特別な存在。学校の帰り道、時間を潰すためにマンガ雑誌を買ったり、小腹が減った夕方にお菓子を買って食べたりと、「キヨスク」にまつわる細かい思い出はたくさんあるなりよ。いつも同じ駅の、同じホームの、同じ「キヨスク」で。「今日は珍しいお札が来たからあげるね」と優しく500円札をお釣りにくれたおばちゃんの笑顔、上手く積まれている新聞を初めて抜いてみたときのドキドキ感、学校や親から禁止された「買い食い」をした後ろめたさ。何だかいろいろな記憶が蘇ってきたなり(笑)。

そんなコ○助の思い出がいっぱい詰まった「キヨスク」が今、窮地に立たされているなりよ。数年前にコ○助の地元駅のホームから「キヨスク」が姿を消し、駅構内にコンビニが新設されたあたりから「あれ?」という感じだったなりが、どうやら最近は「キヨスク」撤退のスピードが加速しているようで、JR東日本管内ではピーク時(1996年)に約1400店あった店舗が、今年3月末には約830店にまで減少しているというなりよ。

「キヨスク」が徐々に消えている理由はいくつか考えられるなりが、ひとつは駅の禁煙化によってタバコの販売が激減してしまったこと。コ○助が子どもの頃は駅のホームでの喫煙はフリーに近く、ホームから線路にポイ捨てする人たちが多かったような記憶があるなりが、そうした状況ならタバコも当然たくさん売れていたなりよね。でも、今はホームの端にある喫煙所に限定されているか、もしくは駅がすべて禁煙になっているケースもチラホラ。こうした流れが「キヨスク」のタバコ販売に大きな影響を与えたのは想像に難くないなり。

また、携帯電話の普及が電車内の余剰時間の過ごし方に変化をもたらしたことも理由として挙げられそうなりよ。コ○助が子どもの頃に比べると、雑誌や新聞を読んでいる人が何と少ないことか。もちろん自分も含めてなりが、こうした環境の変化は当然のことながら「キヨスク」に打撃を与えたと考えられるなりよね。さらには、「キヨスク」よりも幅広い商品を取り揃えることができるコンビニが、駅構内に進出するようになってきたことも見逃せないなり。

1932年に誕生し、70年以上に渡って鉄道利用客のニーズに応えてきた「キヨスク」ではあるなりが、時代の変化に対応するのが難しくなってしまったのは間違いないなり。駅のスペース確保の問題もあるので、すべての「キヨスク」がコンビニに置き換わることはないと思うなりが、まだまだこれからも「キヨスク」の減少傾向は続きそうなりね。寂しい話なり。

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