映画版「大奥」の主要キャストを発表、製作費は25億円規模に。

2006/08/21 06:01 Written by コ○助

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これまで3作が連続ドラマで放送され、いずれも堅調な視聴率を記録したフジテレビ系ドラマ「大奥」シリーズ。従来の時代劇のイメージに捕らわれず、人物像やセリフをやや誇張させながらエンタテインメント性を強化、年輩よりはむしろ若い視聴者を魅きつけることに成功した作品なりよね。コ○助も普段はあまり時代劇は見ないなりが、このシリーズは堪能しているなりよ。豪華絢爛な衣装とセット、大物揃いの出演者を見ているだけでも楽しい作品なり。

「大奥」が仲間由紀恵主演で映画化、12月に劇場公開されることは今年5月に第一報をお伝えしたとおり。映画版の「大奥」の舞台となるのは7代将軍・徳川家継の時代で、これまでの「大奥」シリーズが描いてきた時代とはまた異なる設定となっているなりね(第1弾は13代将軍・徳川家定〜第14代将軍・徳川家茂、第2弾は3代将軍・徳川家光、第3弾は5代将軍・徳川綱吉の時代)。話の軸になるのは、大奥の女中と歌舞伎役者との禁断の恋。大奥史上最大のスキャンダル「絵島生島事件」が題材になるというなり。

「絵島生島事件」は1714年に実際に起きた事件のこと。大奥の女中・江島が6代将軍・徳川家宣の墓参りのため増上寺を訪れた帰り道、かねてから親しくしていた呉服商の後藤縫殿助の誘いで山村座の生島新五郎の芝居を見ることになったなりが、芝居のあとに生島新五郎を招いて開いた宴会が長引き、江島は大奥の門限までに江戸城に帰ることができなかったなりよ。それが誰であろうと門限を過ぎた人間を通そうとしない職務に忠実な門番と、大奥の中でそれなりの地位にあった江島の間で「入れろ」「入れない」の押し問答があり、そうこうしている間にこの出来事は江戸城中に知れ渡ることになったなりね。

当時、大奥の女中が外界の男と恋仲に落ちるのはタブー。江島の行為は御法度であり、この一件は大奥の権勢を握っていた7代将軍・徳川家継の生母である月光院の勢力と、その失脚を狙う6代将軍・徳川家宣の正室・天英院の勢力との政争に利用されてしまうなりよ。結果として、江島や生島新五郎を含む関係者が千数百名が処分される大事件へと発展しまうなり。その後、「絵島生島事件」は歌舞伎などの演目として語り継がれ、大奥史上最大のスキャンダルとして知られることになったなりね。

そんな映画版の「大奥」の製作会見が20日に行われ、これまで明かされていなかった仲間由紀恵以外の主な出演者が発表されたなりよ。2大お局には井川遥と高島礼子を起用。ほかに松下由樹、浅野ゆう子、山口香緒里、鷲尾真知子、及川光博、杉田かおる、久保田磨希らが出演するというなり。

この会見では製作費についても触れられたなりが、製作するフジテレビの亀山千広映画事業局長は25億円規模と発表。滋賀県の琵琶湖のほとりにある東京ドームとほぼ同じ広さの空き地に江戸の街並みを再現し、クライマックスシーンのためにすべて燃やすことも決まっているのだとか。さすがにドラマではそこまではできないので、映画ならではのスケールメリットが存分に発揮されると考えて間違いなさそうなりね。

劇場公開は12月23日から。今から公開が楽しみなり。

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