ジョージ・ルーカスも公認、カナダ発「スター・ウォーズ」一人芝居。

2006/08/09 23:26 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


世界で最も人気のあるSF映画と言えば、ジョージ・ルーカス監督の「スター・ウォーズ」。これまで6つのエピソードが上映され、世界中で熱狂的なファンを獲得している。そんな「スター・ウォーズ」の壮大な世界をたった1人で表現する俳優が現れたのだ。米国中の映画ファンの集いで上演し、これまでの総観客数は3万人にものぼるという。しかも、ルーカス監督の公認だというから驚きなのだ。

この一人芝居を演じているのは、カナダ出身の俳優、チャールズ・ロスさん。テレビの電波が届かないというブリティッシュコロンビア州の農場で育ったため、テレビと言えばビデオを見るだけ。特に「スター・ウォーズ」のいわゆる“旧三部作”(エピソード4〜5)は、「バカみたいな回数」(本人談)鑑賞したのだとか。

“旧三部作”の細部まで記憶したロスさんは、「スター・ウォーズ」の一人芝居を思いついた。しかし、最初は観客が「スター・ウォーズ」の筋書きを覚えていないため、自分の演技を理解できるとは思ってなかったようなのだ。それもそのはず、ロスさんの一人芝居は、小道具などは一切使わず、自身の体のみで人物や機械、テーマ曲、効果音などを表現するのだ。YouTubeでダイジェスト版が見られるのだけれど、20世紀フォックス社のテーマから始まり、特別な衣装も着けずにルーク・スカイウォーカーやダース・ベイダー、オビ=ワン・ケノービ、C-3POなどを演じている。特に、ジャパ・ザ・ハットが食べ物を口に入れたあと、舌で口を舐めるシーンの再現には感心してしまったのだ。

ところが、そこはコアなファンが多い「スター・ウォーズ」。観客の反応は絶好調で、ロスさんの一人芝居の評判はあっという間に広がった。

その評判を聞きつけたルーカス監督も、実際に観覧して気に入ったのだそう。さらに、使用許可を与えファンの集いに出演するよう依頼したというから、かなりのものなのだ。それだけ完成度も高いということだろう。ロスさんは、いまだに「自分は原作映画の制作に関わっていませんから、“いかさま師”のような気分ですが……。」(エキサイトニュースより)と謙遜をしているけど。

現在、英エジンバラ国際芸術祭で、この一人芝居を毎晩上演している。また、ロスさんは「スター・ウォーズ」以外の名作もパフォーマンスしており、「指輪物語」版も制作したのだとか。日本にも来てくれないかなあ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.