FUJI ROCK FESTIVAL'06、3日目のレポート その1。

2006/08/07 16:31 Written by コジマ

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7月28〜30日に行われたFUJI ROCK FESTIVAL'06。この3日目に参加してきたのでレポートをお届けするのだ。

フジロックは今年で10周年ということもあって、音楽各誌だけでなく、一般紙誌でもたくさん特集が組まれていたのだ。昨年は、台風で2日目が中止になった1997年の第1回(@山梨県の富士天神山スキー場)に次ぐ悪天候。今年もレッド・ホット・チリ・ペッパーズがヘッドライナーを務めた2日目は予報通り降られたようだけど、3日目は快晴だったのだ。

とりあえず、人混みを避けてアヴァロン周辺で腹ごしらえ。午前中だったため、本当に人がいなかったのだ。青空の下、芝生に座りながらグリーンカレーと朝霧食堂名物のぐるぐるウインナー、そしてビールを胃に放り込み、ゆっくりと出陣する。

途中、タワーレコードのテントでアンケートが行われていたのでそれに答えてタオルとTシャツを入手。かっちょいいデザインだったので得したのだ。

最初に観たのは、グリーンステージに出演したザ・リフュージー・オールサウターズ[シエラレオネ共和国]。7人が奏でる陽気なアフリカン・ミュージックとダンスに自然と体が動き、時間がゆったりと流れるように。晴れわたった苗場の雰囲気にピッタリだったのだ。リフュージー・オールスターズは、この日午後5時20分からオレンジコートで二度目のステージを行ったのだけれど、こういうアフリカン・バンドがグリーンステージに出演するのも悪くなかったなあ。

急ぎ足でレッドマーキーへ向かい、マムラのステージを見学。フジロック3日目は、レッドマーキーにUK期待の新人バンドが3組出演。そのトップバッターのマムラは、「詳細不明」「フランツ・フェルディナンドとカイザー・チーフスのマネジャーが争奪戦を繰り広げた」などの触れ込みがあったためか、去年のカイザー・チーフスに負けないほどの観客を集めていたのだ。今回がフェス初出演。演奏はあまり上手とは言えなかったけど、若いエネルギーに満ち溢れていた。

KTタンストールのステージを観ようとレッドマーキーからグリーンステージに向かう途中、オアシス・エリアにあるHMVのブースで、この日ホワイトステージに午後3時50分から出演する予定のブロークン・ソーシャル・シーンのメンバー3人がアコースティック・ライブを行っていた。こうした通りかかりで思わぬショーが観られるのも、フジロックの魅力の1つなのだ。

昨年のQアワードでベスト・トラック賞、今年のブリット・アワードで最優秀ブリティッシュ女性ソロ賞を獲得するなど、世界から注目されているKT・タンストール。あの小さな体からは想像できないようなハスキーで力強い歌声は、ジャニス・ジョプリンを彷彿させられたのだ。同じ女性シンガー・ソング・ライターのシェリル・クロウやフィオナ・アップルらとは少し異なる、UKロックを融合したような楽曲。今回のフジロックで一番の収穫は、彼女の魅力を再確認したことかもしれない。

惜しみながらケイティのステージ途中で切り上げ、レッドマーキーへ。UK新人2組目のジ・オートマティックは、とにかく元気が良かった。特に奇声を発しながら飛び回るキーボードのペニーに、観客の視線は釘付けに。他のメンバーもなかなかのパフォーマンスをしているのだけれど、狂ったサルとセックス・ピストルズのジョニー・ロットンが合わさったようなペニーは、他のメンバーの存在を圧倒していたのだ。なぜかカニエ・ウェストの「ゴールド・ディガー」をカバー(しかも、ベースのロブがフルートを吹いていた)するなど、面白いバンドに出合えたなあ。ぼくのイチオシなのだ。

急いでホワイトステージへ行き、フランス出身の男女デュオ、ライノセラスのライブを観覧。この時間のホワイトステージなのに、すごい観客の数だったのだ。やはりiPodのCMの効果だろうか。もちろんそのCM曲「キュービクル」も披露。パトゥの麗しいご尊顔を拝することはかなわなかったけど、会場は最高に盛り上がったのだ。

グリーンステージに戻り、しばしスノウ・パトロールのステージを観たあと、またまたホワイトステージへ向かって、先ほどHMVブースでアコースティック・ライブを行っていたブロークン・ソーシャル・シーンのライブを観覧。カナダの大所帯バンドが奏でる変幻自在の音楽は、すごく新鮮だったのだ。新鮮なのだけれど、あまりにも音が飽和していてものすごい眠気が……。無茶な移動を繰り返したのでちょっと疲れてしまった。ところがコーラスにめちゃくちゃカワイイ女の子がステージに登場。一気に眠気が覚めたのだ(笑)。あの子は誰なんだろう。今でもすごい気になる。

アンコールに応えてくれたブロークン・ソーシャル・シーンのステージを見終わり、小川が流れるところ天国で一休み。うーん、ところてんの酢が元気を取り戻してくれたのだ。ここで、UK期待の新人バンド3組目にして本命だったオルソンを見忘れたことを思い出す。悔しい。本当に悔しい。今思い出しても悔しい。観たいバンドの出演時間帯がカブりすぎなのだ。

これから本来の目的であるラカンターズとストロークスのステージが待ち構えているのだけれど、こんなヘトヘトで最後まで持つのだろうか。

つづく


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