イングランドの象徴リスト発表、フィッシュ&チップスやモンティ・パイソンも。

2006/08/03 23:53 Written by コジマ

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英国イングランド地方の歴史を見直そうというプロジェクト「イングランドの新たな象徴(New Icons of England)」が今年1月に発足した。これはイングランドの象徴となるうるものを投票によって決定するプロジェクトで、今回の第2回発表では新たに20のリストが加えられ、ラグビーやロンドン塔のほか、フィッシュ&チップスやモンティ・パイソンの名が挙がったのだ。

この投票は公式サイトで受け付けていたのだけれど、現在までの35万件以上の投票があり、訪問者も50万人にのぼっている。「アイコン」や「アンセム」が好きなお国柄を反映しているのだ。投票者からは600件以上の提案が寄せられ、プロジェクトを主催している委員会が50件以上を選出。前回は古代遺跡の「ストーンヘンジ」や「一杯の紅茶」などが挙げられた。

新たに加えられた20の「象徴」は以下の通り。

・フィッシュ&チップス   ・ロンドン塔
・警官   ・ドーバー海峡の白い崖
・シャーロック・ホームズ
・オックスフォード英語辞典(OED)
・オークの木   ・ラグビー
・マグナカルタ   ・キツネ狩りとその禁止
・「アーチャーズ」(BBCラジオのドラマ)
・湖水地方(イングランド北西部)   ・山高帽
・オックスフォード大学とケンブリッジ大学(オックスブリッジ)
・ロビン・フッド   ・垣根
・1パイント(0.57リットル)のビール   ・モンティ・パイソン
・パリッシュ教会   ・ミニ(自動車)

このうち、フィッシュ&チップスについて、投票者は「フィッシュ&チップスほどロマンチックなものはないでしょう。恋人と新聞紙に包まれたこの食べ物を抱いて映画館に行ったり、公園のベンチで食べたり。そのとき、フィッシュ&チップスは世界で一番美味しい食べ物だったと思います。そして、これを食べるたびに、人々は若き日に過ごした楽しい時間を思い出すのです」という意見を寄せている。うーん、「食べるたびに若き日の楽しい時間を思い出す」、英国人にとって本当に素敵な食べ物なのだ。ぼくは食べるとやたらとギネスが飲みたくなるだけだけど(笑)。

公式サイトのリリースでは、これら20の象徴を写真付きで1つ1つ解説しているので、詳しく知りたい方はどうぞ。

日本の象徴を挙げるとしたら、何が多くの支持を得るのだろうか。法隆寺や奈良の大仏、京都や熊野、飛騨高山など世界遺産系は当然として、フィッシュ&チップスに対抗するとしたら、おにぎりかな。恋人と過ごした楽しい時間を思い出せる人がいるかも。

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