女装で出廷の男性弁護士、その理由はいたってシリアス。

2006/08/02 11:51 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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以前イギリスで生活していた頃、なぜかウォール真木が仲良くなる人々はニュージーランド人やオーストラリア人が多かったですねぇ。根っからの明るい性格や人懐っこい人々が多いせいか、すぐに打ちとけてよく酒飲みに行ってました(笑)。しかも昼食時に「リキッドランチ」といってパブでビールを飲むのが当たり前の習慣として行われているイギリス。アルコールにめっぽう強い友人たちにつられて思わず昼間っから飲み過ぎ、午後の仕事が手につかなかった経験があったこと、今ここで懺悔いたします(笑)。ごめんなさい、ごめんなさい。

さてその当時よく遊んでいたニュージーランドやオーストラリアの友人から見聞きした、彼らの文化的男性のイメージなのですが。とにかくマッチョ(笑)。ラグビー選手などに代表されるように、泣き言や女々しいことはいわないやらない。とにかく粗暴とまではいかなくても「男は荒々しく!」といった感が。いや、あくまでウォール真木が個人的に受けた印象なんで本当のところはわかりませんが……。

しかし今回ニュージーランドでとある弁護士が起こした、たった独りのデモ行為。男性偏重な文化的背景を証明しているかのような出来事です。問題の弁護士はロブ・ムーディ氏という67歳の男性。彼は以前同国の司法制度に対して「男性が『スクラムを組んで』隠ぺい体質を保守している」などとして批判的発言をし、これに対して法務省が「屈辱的発言」だとして裁判を起こしたのだそう。

そしてこの裁判審理があった先日、なんとムーディ弁護士は女装した姿で出廷しました。しかもこだわりの彼はレースのストッキング、ダイアモンドのブローチといった小物にも気を配った装いで登場。60代後半の男性がシリアスな場面であるはずの裁判所で女装……。見ている方は思わず吹き出しちゃうようなシチュエーションですが、弁護士さんはいたって真面目。この行為は司法制度そのものに対する抗議なのだと力説しているそうです。

ただしムーディ氏、女装への興味は以前からあったとも認めているそうで、彼との間に3人の子供がいる奥さんとしては多少複雑な心境じゃないかと、いらぬ心配もしてしまうのですが。

とりあえずムーディ弁護士には裁判中はずーっと女装で出廷してほしい、というのが個人的な希望です。出来ればコスプレなんかもあればグー(笑)。

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