この夏休みにスカウトされるには? 芸能スカウトマンの注目ポイント。

2006/07/31 23:57 Written by コジマ

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最近はオーディションで芸能界に入る人が増えているようだけど、王道なんといってもスカウト。夏休みに入ったということで、スカウトを期待して東京に遊びに来る小中高生も多いのではないだろうか。そこで気になるのが、スカウトマンがどんな場所でどんな子に声をかけるのかということ。オーディションなどの芸能デビュー情報誌「月刊デ・ビュー」(オリコン・エンタテインメント)が、そうしたスカウトマンの注目ポイントを調査したのだ。

調査は、大手芸能プロダクションの新人開発担当マネジャー50人を対象に行われた。お題は「夏に向けて“スカウト”に関するアンケート」で、それによると、スカウトする駅として1位だったのが“スカウトのメッカ”原宿駅だったのだ。春・夏・冬の長期休みになると、十数人のスカウトマンがはち合わせることも。オリコンによると、最近はいわゆる“裏原”の人気が高まっているため、渋谷との分岐点である「原宿GAP前」がホットなスカウト・スポットとなっているのだそう。

2位は、こちらも上京してきた女の子が集う渋谷駅。ファッションビルやクラブ、オシャレな飲食店とプレイスポットの多さでは原宿をしのいでいるのだ。しかしオリコンは、ギャル文化が根付く渋谷には“素材重視”とするスカウトマンの触手が伸びにくいと検証している。

3位は「乗り換えが集中する駅」で、こちらは通学時を狙っているもよう。4位は池袋、5位は横浜となっている。また、最近はこうした都心の有名なスカウトスポットにはスカウト慣れしている子が多いそうで、スカウトは徐々に郊外へと広がっているとのこと。地方に住む子は、東京に来るよりもそのまま地元にいるほうがよいのかもしれない。

一方、どんな人に声をかけるかで1位だったのは「保護者と一緒に歩いている人」。子供が1人で繁華街に遊びに行って「今日スカウトされちゃった」と名刺を差し出しても、たいていの親は怪しむのではないだろうか。ちゃんとした芸能プロダクションは、どうせ親の了解を得るのだから一緒にいたほうがてっとり早いし、親子ともに安心感を与えると考えているようなのだ。また、芸能界デビューともなれば親の応援は必須のため、良好な親子関係を築いている人を選ぶという一面もあるみたい。

2位以下は、「ナチュラルメイクの人」、「清潔感のあるさわやかな人」、「一人でいる人」、「素朴な人」となっている。「ゆっくり歩いている人」も順位が高いので、スカウトをされたいなら早足は禁物のようなのだ。

こうしたスカウトで一番怖いのが、悪質な業者。勧誘や高額なレッスンを契約させられる詐欺的な偽スカウトも横行しているのだそう。オリコンではこうした悪質スカウトの対処法も掲載しているのだ。それによると、

・名刺をもらう
・どんなタレントが所属している事務所か確認する
・所属タレントとしてスカウトしているのか、養成所への勧誘かを確認する
・契約後、どんな名目でもお金を取られるかを確認する
・「事務所で話そう」と言われてもついていかない
・急かされてもその場で契約書にサインせず、後日自分から連絡すると言う
・住所や電話番号など自分の連絡先を相手に教えない
・家に帰ったら事務所の情報をや噂などを調べる
・もし後日に事務所へ行くのなら、未成年は必ず保護者同伴で

などを挙げている。このほか、「真剣に原石を獲得したい芸能プロのスカウトマンならば、不安を取り除き、誠実な対応で臨むはずだ」と、きちんとしたスカウトマンを見抜く方法を伝授している。

スカウトは芸能界デビューへの一番の近道。でも、苦労せずに芸能人になれるなんてオイシイ話がそうそうあるわけがない。スカウトされたことに舞い上がらずに冷静に対処し、真贋を見極めることが大切なのだ。でも、こうした悪質業者にだまされちゃうような純粋な子を、本物のスカウトマンは探しているのかもしれない。

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