2週連続で「ジブリ砲」が炸裂、金曜のドラマ視聴率が壊滅状態に。

2006/07/31 21:55 Written by コ○助

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映画「ハウルの動く城」がテレビで初めて放映され、その視聴率が32.9%だったことは、先日Narinari.comでもお伝えしたとおり。テレビ初放映時に46.9%を記録した「千と千尋の神隠し」に比べるとやや拍子抜けの数字ではあるなりが、あくまでもそれはスタジオジブリ作品を基準に考えるから。一般的なテレビの視聴率、しかも2時間超の長丁場の番組として見れば、32.9%は極めて優良な視聴率と言えるなりよね。

このように、テレビ放映時には必ず高視聴率を叩き出すスタジオジブリ作品に対し、時間が重なる裏番組を放送する他局は戦々恐々。一部では「ジブリ砲」として恐れられているなりが、先日「ハウルの動く城」と放送が重なってしまったテレビ朝日系のドラマ「レガッタ」は5.2%(前週は9.5%)、TBS系のドラマ「タイヨウのうた」は6.9%(前週は13.8%)と、まさに「ジブリ砲」の破壊力の前に沈黙してしまったなりよ。「レガッタ」や「タイヨウのうた」を楽しみに見ている視聴者にとっては、「ジブリ砲」の影響で平均視聴率が下がり、将来に渡って「低視聴率ドラマ」のらく印を押されてしまうのは実に悲しいことなりね。

とはいえ、スタジオジブリ作品がテレビで放映されるのは年に数回のこと。平均すると年4〜5回程度なので、影響を受ける裏番組、特に3か月でひと区切りを迎える連続ドラマは、放送期間中に1回「ジブリ砲」の攻撃を受けるかどうか、というレベルなりね。でも、運が悪いのか、スタジオジブリ作品を放映する日本テレビの露骨な「裏番組つぶし」なのかは分からないなりが、「ハウルの動く城」と同じ枠で次の週に放映を控えていたのは「となりのトトロ」だったなりよ。

「となりのトトロ」は数あるスタジオジブリ作品の中でも、放映されるたびに高視聴率を叩き出す優良ソフト。参考までに、過去に放映された際の、「となりのトトロ」の視聴率をまとめておくなりね。

2004年07月 23.0%
2002年08月 20.9%
2000年06月 21.1%
1998年06月 21.7%
1995年12月 18.1%
1994年07月 22.2%
1991年07月 20.3%
1990年03月 23.2%
1989年04月 21.4%

そして、先週金曜日に放映された「となりのトトロ」の視聴率が、31日に発表されたなりよ。その数字は、これまでの堅調な視聴率と同様の22.5%。これだけ何度も放映されているのにも関わらず、22.5%もの視聴率を叩き出す「となりのトトロ」は、やはり恐るべき作品なり。

こうして「となりのトトロ」が高視聴率を記録してしまったために、当然のことながらまたしても「レガッタ」や「タイヨウのうた」は大ダメージ。「レガッタ」は5.7%、「タイヨウのうた」は8.4%と、先週の「ジブリ砲」に比べれば影響は少なかったものの、2週連続で1けた台の視聴率からはい上がることができなかったなりね。スタートダッシュをかけられなかった両作品がこのまま低視聴率で推移するようだと、ひょっとすると途中で打ち切り、もしくは放送回数を短縮ということも、可能性としてはありそうな雰囲気なりよ……。

恐るべき破壊力を持つ「ジブリ砲」。いかに裏番組の視聴率に影響を与えるのかは、お分かりいただけたと思うなり。今後スタジオジブリ作品がテレビで放映される際には、裏番組の視聴率動向にもちょっと注目してみてくださいませ。

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