KDDIがGREEに出資、PCと連携した「ケータイSNS」事業に本腰。

2006/07/31 19:30 Written by コ○助

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まだ日本におけるソーシャルネットワークサービスが黎明期だった頃。ポップで可愛らしいデザインの「mixi」と、どちらかというとスタイリッシュな雰囲気の「GREE」が二大勢力と呼ばれ、時代の寵児のようにもてはやされていたことがあったなりよね。その頃から双方の会員になっていた人たちの間には、当初は「GREE」が優勢と見る向きもあったなりが、次第に両者の会員数差が拡大。今ではすっかり「mixi」の一人天下状態になっているのはご存知のとおりなりよ。

500万を超える会員を抱える「mixi」に対し、かつてのライバル「GREE」の会員は40万弱。後発のライブドアの運営する「フレパ」にも抜かれ、「GREE」がこの市場を制する可能性は年々低下。実際「GREE」に限らず、後発の楽天やヤフーなども「mixiにはもはや勝てない」ということを暗に認めており、真っ向からぶつかるサービスは回避しようという動きが出ているほど。それだけ、日本のソーシャルネットワークは「mixi」が絶対的な存在として君臨しているわけなり。

でも、「GREE」に再びチャンスが到来した……と言っても過言ではない、大きな動きが発表されたなりよ。それはauを展開するKDDIが、「GREE」を運営する「グリー」の実施する第三者割当増資を引き受け、3億6400万円を出資したなりね。KDDIはインターネットの新しい潮流であるWeb2.0サービスに着目し、パーソナルツールである携帯電話における可能性について検討。そこで、2004年からソーシャルネットワークサービスを手がけてきた「GREE」に白羽の矢を立て、パートナーになることを決めたようなりよ。

この提携による具体的なサービスのイメージはまだ明かされていないなりが、KDDIが本格的な「ケータイSNS」事業に乗り出すことはほぼ確実。「GREE」のこれまでのノウハウを活かしながら、携帯電話にマッチしたソーシャルネットワークサービスを展開していくことになるなりね。また、携帯電話ならではの決済の簡便さなどを利用したコマースサービスや、携帯電話向けに開発された豊富なデジタルコンテンツ資産を組み合わせたサービスなども当然視野に入れてくると思われるなり。

2000万以上の契約者を抱えるauだけに、今回の提携によって生まれるソーシャルネットワークサービスが軌道に乗れば、「mixi」の一人天下状態が続く業界地図が一変する可能性はまだまだありそう。ボーダフォンを買収したソフトバンク(ヤフー)の動きともども、ソーシャルネットワークサービスと携帯電話の融合の流れに注目なりね。

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