お食事中の方には申し訳ない話題ではありますが、みなさん。トイレ・タイムに「用足し」以外、何かをしていますか? ウォール家ではダンナが、朝必ず新聞をトイレに持ち込みます。子供たちは独り言を呟いたり、歌をうたったりと忙しいです(笑)。ウォール真木は何をするでもなく、ボーっとするタイプ。でもこんな時でもたまには narinari.com に書くコラムのネタを思いついたりすることも……。トイレだって立派なプロダクティブ・スペースになり得るのです、えぇえぇ。
ところでオハイオ州のイエロー・スプリングという人口3,700の小さな町に、この度「多目的」公衆トイレが登場したのです。1880年代の駅を再現した建物の一角にある「チャンバー・ポット・ギャラリー」と銘打ったこのトイレ、なんとアート・ギャラリーを兼ねたスペースなんだとか。同町に住むナンシー・メロンさんとコリーン・ベイラタログールさんという2人のアーティストが作品を展示する場所を探していたところ、意外性のあるスペースとして思いついたのがここだったのです。ちなみにギャラリーの名前にある「チャンバー・ポット」というのは「おまる」の意味。
以前から芸術活動が盛んな町だそうで、このアイデアに町の自治体も賛同。先月の中旬から19の絵画がトイレに展示が開始されたのです。これらは共通して全てに「お手洗い」がテーマがあるそうで、ひとつの絵では男性がパニックに陥った表情で "Got Paper?" (「紙、ありませんか?」)と悲願しています(笑)。
ところでトイレを多目的スペースに改造してしまう試みは、なにもこれが始めてではありません。"ESPN Zone" というケーブルTVが運営するスポーツ・バーのニューヨーク支店では、トイレに個人用テレビ画面が設備されているそうです。これならTV中継されている試合の、大事な一瞬も見逃さずにすみますねぇ(笑)。