昨年、端末の外側にフィット感のあるシリコン素材を使用した立体的な「着ぐるみカバー」を装着することで、「まったく別のカタチに変身させる」という風変わりなコンセプトの東芝製「V501T」を発売したボーダフォン。用意された12種類（シリコングミ、ブル、タイヤ、波、チーズ、吸盤、マーメイド、恐竜の卵、芝、タイル、ソーダ、ポリゴン）のカバーはどれも個性的すぎるほど個性的で、ボーダフォンの昨年の夏モデルでは一押しの端末として、派手に宣伝をしていたなりよね。特に「ブル」のカバーは端末からツノと手足が生えているという奇抜なデザインが話題を呼んだなりが、残念ながらボーダフォンの思惑とは裏腹に、それほど大きなヒットにはならなかったなりよ。

でも、そんな「着ぐるみケータイ」を彷彿とさせるような、かなりキャッチーな端末、正確にはすでに発売されている東芝製「V705T」を変身させるキットが配布されることになったなりよ。それは、本体色がラッスルグリーンの「V705T」を、人気キャラクターのガチャピンに変身させる「ガチャピン変身キット」。「着ぐるみケータイ」のようにシリコン製のカバーが用意されるわけではないなりが、「V705T」に合わせて製作された特製シールが提供されるなりね。

それでは、簡単に「ガチャピン変身キット」の概要をまとめておくなり。

［ガチャピン変身キット］
・ラッスルグリーンの「V705T」ユーザーを対象に配布。
・配布場所は全国27か所のボーダフォンショップ。
・ガチャピンの目、歯、おなかの模様を忠実に再現。
・予定数量を配布次第、キャンペーンは終了（先着順）。
・配布は7月22日から。

写真を見る限りでは、まさにガチャピン。「着ぐるみケータイ」は「なぜこのデザインに落ち着いたのか」という理由がユーザーにはあまり見えなかったなりが、この変身キットはラッスルグリーンの「V705T」にしかできない、ラッスルグリーンの「V705T」だからこそできる、明確な理由が見えるのが良い感じなりよ。ガチャピンは幅広い世代に人気のキャラクターだし、案外、ウケは良いかもしれないなりね。

この「ガチャピン変身キット」はいかにして生まれたのか。その生みの親であるボーダフォンの女性社員へのインタビューが早速ITmediaに出ているので、少し見ておくことにするなりね。

「裏面のピクチャーライトが“前歯”に、そしてスピーカーが“目”。顔が付いてるなぁ……とじっと見ていたら、“あ、これ、ガチャピン！”（笑）。色はぴったりだし、出っ歯だし。“絶対ガチャピン。誰がなんと言おうとガチャピン！”──確信しました」
「（ガチャピンの目や模様を）はじめは自分だけで楽しもうと思って作ってみましたが、できあがってみると面白いし、なによりカワイイ。隣の人に“ねぇねぇ、これ見て見て”と見せてみたら、社内でだんだん伝播していってしまいました」
「ガチャピンさん本人から、目の大きさのバランスとか角度とか、結構厳しいチェックが入り、かなりこだわったものになっています」

なるほど、「ガチャピン変身キット」は開発段階から案件が出ていたわけではなく、端末が完成してから女性社員のひらめきによって生まれたなりね。コピー用紙を蛍光ペンで塗って作ったガチャピン変身キットを端末に貼り付けて、会議などで見せびらかしていたら大ウケしたことがきっかけとなり、東芝を動かすことになったというなりよ。

ガチャピンが好きな人にはたまらないであろう「ガチャピン変身キット」。こういう楽しい企画はボーダフォンだけでなく、ほかのキャリアでも積極的に展開して欲しいなりよね。気になる人は、ぜひラッスルグリーンの「V705T」を手にボーダフォンショップに走ってくださいなり。