我が道をひた走るサブノート、松下電器産業の「Let's note R5」。

2006/07/13 14:55 Written by コ○助

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その昔、かれこれ10年くらい前になるなりか。コ○助の友だちに熱烈な松下電器産業のノートパソコン「Let's note」シリーズのユーザーがいたなりよ。当時はまだ松下電器産業のノートパソコンはマニアックな製品で、シェアも決して大きくはなかったなりが、ほかのメーカーの製品にはない「独特」な機能を搭載していることで、一部のファンから熱烈な支持を得ていたなりね。その機能はトラックボール。玉を転がすことでマウスと同等、性に合う人にはそれ以上の操作性を提供するトラックボールをノートパソコンに搭載するという、唯我独尊的なスタイルが一部のユーザーを刺激、件の友だちも独特な使い心地に完全にハマっていたなりよ。

ただ、トラックボールは使う人を選ぶことに加え、構造上どうしても本体に厚みが出てしまうため、加速する薄型化の流れに乗り遅れることになってしまったなりね。実際に購入したユーザーからは支持されても、「トラックボールだから」という理由であまり売れないという、後にソニーがジョグダイヤルでたどった道と同じような状況にぶち当たってしまい、大きなシェアを獲得することはできなかったなりよ。結果、松下電器産業もトラックボールを廃止するという決断を下し、現在の薄型・軽量・堅牢をキーにした新生「Let's note」に落ち着いたわけなり。トラックボールが廃止されたときには、愛好家を中心に賛否が巻き起こったなりが、すっかり「Let's note」が人気のノートパソコンのひとつへと変貌を遂げたことを考えれば、当時の松下電器産業の決断は正しかったと言えそうなりよね。

コ○助は友だちの「Let's note」を触らせてもらいながら、トラックボールの使い心地を試させてもらっていたなりが、残念ながら当時のコ○助はガチガチのソニー派。パソコン市場に衝撃を与え、ノートパソコン薄型化の流れをけん引した「VAIO PCG-505」以外は目に入らず、当時の「Let's note」にはそれほど魅力を感じることはできなかったなりよ。トラックボール自体はなじめば便利なのは試してみて分かってはいたなりが、やはり本体の厚みが気になって購入対象からは外れてしまっていたなりね。

あれから10年近く。ずいぶんと時が流れてしまったなりが、コ○助が「Let's note」のユーザーになったのは今年6月のことだったなり。長年愛用していた東芝のモバイルノートパソコン「Libretto L2」をベッドから落下させるという愚行によって壊してしまい、新しいノートパソコンを調達しなければなったなりよ。そこで白羽の矢を立てたのが「Let's note R5」。これ以外には選択肢がなかった、と言っても過言ではないほど、今、モバイルノートパソコンの分野ではダントツの人気を誇る製品なりよね。

そんな「Let's note R5」のレビューがITmediaに出ているなり。どのような魅力の詰まった製品なのか、少し見ておくことにするなりね。

「本体はデザインをCF-R4からそのまま引き継いだ形で、耐加重100kgfという堅牢性、約999グラムという軽さも健在だ」
「従来より狭さが指摘されている縦ピッチは、14.3ミリと相変わらず狭く、正方形に近いキートップを持つ一般的なノートPCに親しんだユーザーがスムーズにタッチタイプを行うには、ある程度の習熟は欠かせないだろう」
「防滴機構などの目新しいトピックはなく、細かいところで不満を覚える本機だが、実直に性能を強化しつつ、バッテリー駆動時間を延ばしている点は評価したい」
「何より約1キロの軽量ボディで約11時間と長時間使えるノートPCはほかに見あたらない。好き嫌いがはっきりと分かれるモデルではあるが、この唯一無二な存在感は何物にも代え難い魅力だ」

小さいノートパソコンには常に浮上するのがキーボードの問題。コ○助が「Libretto L2」を愛用してきた大きな理由のひとつが、小型なのに18ミリ(横幅)のキーピッチをしっかり確保していたからだったなりよ。普段、デスクトップで利用しているキーボードと遜色ない「打ち心地」を実現していたので、テキスト仕事が中心のコ○助にはかなり重宝していたなりね。それに比べると「Let's note R5」は基本は17ミリ(横幅)ながら、右側のキーは変則的な形で小さくなっているほか、縦幅が14.3ミリとかなり小さめなりよ。幸い、コ○助は手が大きくないのでそこまでの不便を感じることはなかったなりが、それでも慣れるまでは少し時間を要したなりね。ユーザーを選ぶキーボードなのは間違いないなり。

でも、全体的にはレビューにあるように、まさに「唯一無二な存在感は何物にも代え難い魅力」があるなり。購入してから1か月近くが経つなりが、出先の仕事には常に携行し、大活躍してくれているなりよ。バッテリー駆動時間も長く、動作速度も「Libretto L2」と比べたら雲泥の差。「Libretto L2」が壊れたときには肝を冷やしたなりが、まさに災い転じて福となす、といった感じなり。久しぶりに良い買い物をしたと、心から思えるなりよ。

初心者が最初に購入するパソコンとしては薦めがたいなりが、出先で使うことだけを想定した2台目としては、オススメできるノートパソコンだと思うなり。モバイルノートパソコンが欲しい人は、ぜひ購入の選択肢に加えてみて下さいませ。

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