全国に「増殖」する阪神タイガースショップ、ライバル本拠地にも。

2006/07/11 05:41 Written by コ○助

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かつての暗黒時代は遠い昔の話。星野仙一氏を招聘した2002年以降、ファンからも賛否が巻き起こるような大型補強をしながら、常に優勝を争えるチームへと変貌を遂げた阪神タイガース。1986年から2001年までの15年間に渡る深刻な低迷期を見続けてきたファンにしてみれば、今の阪神は良くも悪くも「別モノ」なりよね。本拠地の甲子園のみならず、どの地方で行われる試合でも満席に近いスタンド、女性ファンの黄色い声、チームカラーの黄色に混じるピンクのメガホン。チームそのものはもちろん、応援するファンの姿も、ずいぶんと変わったものなり。でも、ファンが増えるのは良きこと。とかく男臭いスポーツのイメージが強かった野球に興味を持ってくれる女性が増えているのは嬉しいことじゃないなりか。

チームが強くなるに従ってファンの数が拡大しているのは観客動員数を見れば一目瞭然。セ・リーグ優勝を果たした昨年は12球団トップの313万2224人を記録したほか、今年の交流戦でも77万2345人(1試合平均4万2908人)を動員して2年連続トップの座に輝いたなりよ。また、ネットレイティングスのインターネット利用動向調査によれば、今年4月の各球団の公式ホームページの訪問者数を分析したところ、阪神の公式ページは59万3000人が訪問。これもまた12球団トップで、いまや「球界の盟主」の座を巨人から奪わんとするほどの勢いなりね。

ネットと野球の話題に触れたので、少し余談を。最近は巨人戦の視聴率低迷などで「野球離れ」を指摘する声も少なくないなりが、ネットレイティングスによると、スポーツニュースやスポーツ情報の中でも特にプロ野球は最も人気が高いコンテンツで、「『Yahoo!スポーツ』におけるメニュー別訪問者数では『プロ野球』が333万5000人と、2位の『競馬』(75万5000人)、3位の『サッカー』(70万9000人)などを圧倒している」(インプレスより)というなりよ。ライフスタイルの変化に伴ってテレビ中継の視聴率は下降線をたどっているなりが、どっこいネットではダントツの人気を誇っていることが数字で裏付けられているわけなり。そんな野球人気を押し上げるのに、阪神も一役買っているのは間違いなさそうなりね。

話を阪神に戻すなりが、こうしたファン拡大に伴い、阪神のグッズを販売する球団公認のタイガースショップの数もどんどん増えているようなりよ。産経新聞によれば、今春以降だけでも、横浜(横浜スタジアムそば)、大阪(ナカヌキヤ心斎橋店)、広島に新しい店が次々にオープン、京都などに5店がオープンした2003年に匹敵するほどの勢いで全国に「増殖」しているというなりね。甲子園球場や阪神百貨店のタイガースショップなど、阪神グループが自ら手がける直営店を除いた委託型のオフィシャルショップは、全国で13店舗にまで増えているのだとか。ファン拡大の先兵とも言えるタイガースショップを全国に広げ、さらにファンを呑み込んでいく。経営難やファンの頭打ちに悩む他球団も見習うべきところはありそうなりよね。

阪神は「老舗の人気球団」とはいえ、昔はその冠にあぐらをかいていたのか、営業面での努力の結果は、あまりファンには届かなかったなりよ。でも、さすがに低迷が長引いてまずいと思ったのか、はたまた星野仙一氏の助言によるものなのか、本当のところは分からないなりが、こうして変わることができたのは一ファンとしても素直に嬉しいなりね。

「老舗の人気球団」という下地のある/なしは大きな違いではあるなりが、ほかの球団も意識を変えて、やり方を変えていけば、きっとファンにその努力は伝わるはず。特に、阪神以上の下地を持つ巨人は、もっと努力をするべきなりよね。各球団、ファン拡大に向けて頑張って欲しいものなり。

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