英国で「蚊にさされにくい体臭」を研究、虫よけ剤開発へ。

2006/07/09 23:44 Written by コジマ

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夏になると軽装で外出する機会が多くなるのだけれど、ここで頭を悩ませるのが蚊なのだ。特に、夜に行われるお祭りや花火大会などでは刺される可能性が高くなる。寝ているときも耳元で「ブーン」とやられて起こされる人も多いのではないだろうか。そんななか、英国の研究者が蚊に刺されにくい人が発する体臭を解析し、その成分を突き止めるという研究を行っているそうなのだ。すでに成分を特定は完了し、2年後にこの成分を応用した虫よけ剤を開発する予定とのこと。

蚊に刺されやすい人は一般的に、「女性」「太っている」「体温が高い」「汗をかきやすい」「呼吸が荒い(二酸化炭素を多く放出する)」「血液型がO型」なんていわれている。真偽のほどは分からないけど、ぼくはO型で体温が高く、実際に他の血液型の人と一緒にいるとぼくだけたっぷり刺されたりするのだ。

今回の研究で題材にされている「におい」というのは初耳だったのだけれど、英ローザムステッド研究所のジョン・ピケット教授によると、「刺されにくい人は蚊の嫌うにおいを発している。これが通常のにおいを覆い隠し、蚊は『刺す相手として適していない』と判断するのだ」(CNNより)そう。そんなにおいを自然に発してるなんて、うらやましいのだ。

同博士らが特定したこのにおい成分は、既存の虫よけ剤と比較してもはるかに高い虫よけ効果があるそうで、どのくらい強力かというと「シャツの袖口やズボンにつけるだけで蚊を寄せ付けない」のだとか。うーん、これは便利なのだ。2年後といわず、なるべく早く商品化してほしいなあ。去年刺されて1週間ほど後遺症に苦しんだブヨには効くのかな。

これとは逆に、蚊が好むにおいの成分で「虫よけ剤」を作っても面白いかも。それを遠いところにまいておけば、そこに蚊が集まって自分たちが刺されないというような。こうした発想から生まれているのが、米ABC社が開発した「<モスキートマグネット」。二酸化炭素と動物のにおいを混ぜたものを発生させて蚊を寄せ付け、吸引して捕獲するというものなのだ。すごく便利なのだけれど、プロパンガスを使用しているため屋外でしか使えず、価格も22万3650円(ヤナセでの販売価格)もするという難点もあるのだ。「Defender」という小型機はサンテックというところで7万3500円で販売されている。

パソコンがある部屋で寝ている人には、「デジタル蚊取り線香」がおすすめ。パソコンのスピーカーから蚊が嫌う高周波の音を発生させるソフトで、効果のほどは不確かながら、フリーソフトなので試してみる価値はありそうなのだ。

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