話題の映画、米公開作品を先取りチェック Part2。

2006/07/07 11:54 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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(この記事には映画のネタバレが含まれている可能性があります、ご注意ください)

前回に引き続き、今年の夏にアメリカで公開される予定の映画情報をお伝えいたします。()内はアメリカでの公開日。

・【Pulse】(7月14日)
最近海外で「アキラ」ではない、もう1人の "KUROSA" として認知度および評価の高い黒沢清監督。彼の2001年ヒット作「回路」が "Pulse" としてハリウッド・リメイクされて登場です。インターネットを介して怪奇現象が広がり、人々が次々に命を落としていくというホラー映画で、ハリウッド版はジム・ソンゼロという新人監督がメガホンを握りました。今回のリメイクにあたっては、当初ウェス・クレイヴンという人物が監督・脚本を担当し、制作が予定されていたのですが一度暗礁に乗り上げてしまったそう。それを救ったのが今回のソンゼロ監督。果たしてその実力のほどは?

ちなみに黒沢監督の作品ではもうひとつ「CURE」が、ハリウッドの制作会社によってリメイク権を所得されているそうなので、こちらも公開が待たれますね。

公式サイト(英語)://www.pulsethemovie.net/

・【You, Me and Dupree】(7月14日)
マット・ディロン、ケイト・ハドソン、オーウェン・ウィルソン出演のコメディ。ディロン & ハドソン演じる新婚カップルの家に、夫の親友デュープリー(ウィルソン)が転がり込んできます。彼らの結婚式に出席するために仕事を休んだら、それが理由でクビになってしまったとのこと。責任を感じた夫は「2〜3日泊まりなよ」とやさしく声をかけましたが、それが間違いの元。デュープリーは何日経っても出て行こうとしません!

甘い新婚生活を邪魔されて、最初イライラしたのは妻の方なんですが、そのうち妻や隣人らと意気投合したデュープリーを、今度は夫がうっとおしく感じてしまうのです。追い出したいけど相手は親友……一体どうしたらいいの?

チャーミングな上にお笑いセンス抜群のウィルソンがどんなキャラクターを演じるのか、楽しみな映画ですね。

公式サイト(英語)://www.youmeanddupree.com/

・【Clerks ?】(7月21日)
1994年のカルト的インディー映画、"Clerks" の続編。同作品はサンダンス映画祭観客賞を受賞したそうです。監督は「ドグマ」、「チェイシング・エイミー」といった異色テーマの作品を描いて評価の高いケヴィン・スミスです。

10年前コンビニエンス・ストアで働いていたダンテ・ヒックスとランダル・グレイブス。20代前半の彼らは人生にコレといった目的もなく、いい加減な仕事をしてやりたい放題の日々……。あれから月日が流れ、コンビニが火事で燃えてしまいファストフード店で働き始めますが、いまだに客を怒らせて憂さを晴らしているような人生です。しかしある日、ダンテが結婚して仕事を去ると言い出したから彼らの交友にも変化が現れてきて……。

主人公2人のハチャメチャな態度が面白い上、他の登場人物もアクのあるキャラばかりなんだそうです。なんだかこういうエッジの利いた作品はなんだか好きですねぇ。

公式サイト(英語)://www.clerks2.com/

・【Lady In The Water】(7月21日)
アパートの管理人、クリーブランド・ヒープ。彼はある日敷地内のプールから不思議な若い女性を助け出します。彼女は実は妖精でこの世界に迷い込んでしまったのでした。彼女を元の世界に戻そうと、ヒープとアパートの住民は助けの手を差し出しますが、彼女を追いかけて異界の怪物たちが追いかけてきて……。

主役のヒープ役には「シンデレラ・マン」でアカデミー助演男優賞を受賞したポール・ジアマッティが。妖精に恋をし、一途に彼女を救おうと努力する男性をこれまた抑えた演技で表現してくれています。妖精役にはブライス・ダラス・ハワード。彼女は映画監督ロン・ハワード(「ビューティフル・マインド」「ダ・ヴィンチ・コード」など)の娘で、なるほど顔立ちがよく似ています。若干25歳ながら、なんとも不思議な存在感の女性ですね。

公式サイト(英語)://ladyinthewater.warnerbros.com/

(つづく)

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