クジラ肉が復活、学校給食や社員食堂での登場機会増える。

2006/07/06 22:56 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


三十代を過ぎた人なら、「小学校の給食にはクジラの竜田揚げが出て……」という昔話のひとつやふたつは持っているもの。コ○助は今年から三十代の仲間入りを果たし、いわゆる「クジラ世代」に突入したなりが、残念ながらコ○助の通っていた小学校ではクジラを使った給食メニューが出た記憶がないなりよ。同世代の友だちと話しても世代を共有している感じがしないので、些細なことに聞こえる「給食でクジラを食べなかった」という経験の欠落は、意外とコ○助のコンプレックスになっていたりするなりね(笑)。

でも、その代わりというわけではないなりが、クジラ肉そのものは子どもの頃に結構食べた記憶アリ。家庭の食卓にクジラ肉が上ることはなかったなりが、東京・渋谷に昔からあるクジラ料理専門店「元祖 くじら屋」には何度も連れて行ってもらったので、いろいろなクジラ料理を口にしてはいるなりね。幼な心にうんまいと思ったのは「鯨からあげ」や「鯨肉天ぷら」、そして王道の「鯨肉ステーキ」。冷凍モノを解凍した肉しか手に入らないクジラなので、刺身系は血なまぐさい気がして少し苦手だったような記憶があるなり。

家庭の食卓でよく食べたのは、やはりクジラベーコン。きっと子どもの頃はそれが何かよく分からないまま口に放り込んでいたのだと思うなりが、そのまま食べるのはもちろん、醤油をつけてご飯の上に載せて食べるのが好きだったなりよ。大人になってからはサッパリ食べる機会を失ってしまったなりが、改めて振り返ってみると、給食でのクジラ体験はないものの、それなりに「クジラ世代」らしい幼少期を過ごしていたなりね。

さて、時は流れて。最近、再びよくクジラ肉の話題を目にするようになってきたなり。これは昨年11月から、南極海でのミンククジラの捕獲可能頭数が850頭に倍増されたため、その副産物としてクジラ肉の流通量が増えたことが大きいようなりよ。確かに、飲み屋やスーパーから回転寿司屋まで、以前に比べればクジラ肉を提供する店が格段に増えているなりよね。

また、産経新聞によると、クジラ文化を廃れさせないように、教育機関には市場価格よりもかなり安くクジラ肉を卸す施策が行われているようで、クジラの生態や環境問題を教える「食育」の授業と組み合わせるカタチで給食に取り入れる学校が増えてきているというなり。かつて捕鯨基地として栄えた和歌山をはじめ、大阪、奈良、東京、神奈川などにもこの動きは広がりを見せているのだとか。子どもだけでなく、大人へのクジラ文化啓蒙の動きは活発化しているようで、水産庁を中心に社員食堂などに売り込みが行われているというなりね。

6月に開催されたIWC(国際捕鯨委員会)の総会では、これまで「商業捕鯨モラトリアム(一時禁止)」に基づいて約20年に渡って禁止されてきた商業捕鯨について、出席者の過半数が一時禁止の撤廃を支持。「商業捕鯨モラトリアム」を不要とする「セントキッツ・ネーヴィス宣言」を採択して幕を閉じるなど、本格的な商業捕鯨の再開に向けて明るい兆しが見えてきているなりよ。そう遠くない将来、商業捕鯨が解禁された暁には、再び普通の食材として食卓に上ることになるであろうクジラ肉。今からその日が待ち遠しいなりね。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.