ロッキーズ退団の藪恵壹投手、メキシカン・リーグへ。

2006/07/05 08:13 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


今季、開幕前にオークランド・アスレチックスからコロラド・ロッキーズに移籍したものの、マイナー行きを通告され開幕を待たずに退団した藪恵壹投手。年齢的な問題もあり、日本球界復帰や引退もささやかれていたのだけれど、メキシカン・リーグのティファナ・ポトロスに入団したことが3日に判明したのだ。背番号は55だそう。

今の阪神からは想像もつかないほど弱かった“暗黒時代”、貧打に苦しみながら長年エースとして奮闘してきた藪投手。“藪病”と揶揄された試合後半で崩れる不安定さから阪神ファンのなかでも評価の賛否は分かれていたのだけれど、打たせて取る投球術と球質の良さは誰もが認めるところで、大リーグからも「特A級」の評価を受けていたのだ。

フリーエージェント(FA)権を取得した昨年1月、巨人と楽天からのオファーを蹴って36歳ながらかねてから公言していた大リーグに挑戦、アスレチックスと1年100万ドル(約1億5000万円)で契約したのだ。

昨季は22試合に登板して4勝0敗0セーブ、防御率4.00と、1年目にしてはまずまずの成績を残したのだけれど、この「特A級」には見合わない成績に満足しないアスレチックスは昨季オフに戦力外通告。今年1月にロッキーズとマイナー契約しオープン戦に登板していたけど、マイナー行きを宣告され開幕を待たずに退団していたのだ。

今回藪投手が契約したメキシカンリーグは、メキシコの国内プロ野球リーグながら大リーグの傘下に入っており、3Aクラスが与えられているのだ。北・南地区2リーグ制16球団が所属し、大リーグへと巣立っていく選手も多くいるのだとか。日本でプレーした選手も多く所属し、藪投手が契約したポトロスには、マック鈴木投手や元阪神のデリック・ホワイト外野手のほか、巨人に入団した元阪神のジョージ・アリアス内野手が所属していたのだ。

4月に入団したマック鈴木投手は中継ぎとして活躍しているようで、4日現在で22試合に登板し、1勝3敗11セーブ、防御率2.83とまずまずの成績。先発も2試合務めている。藪投手がどういう役割になるかは分からないけれど、新天地での活躍を期待するのだ。でもなあ、日本に戻ってきたほうがいいような気がするなあ。楽天ならまだ活躍できる場を提供してくれそうなんだけど……。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.