日本人で良かったな、と思う瞬間はいくつもあるだろうけど、その1つが花火大会なのだ。夏の夜空にドーンと打ち上げられる花火をうちわ片手に見るのは最高だけど、今年はいつもと違う場所で見たい!という人のために、MSNトラベルが7〜8月に全国約400カ所で開かれるという花火大会ガイドを特集しているのだ。
7月になってようやっと花火シーズンが到来したけれど、同ガイドでは北海道から沖縄まで、全国約400カ所で開かれる花火大会を、開催日とエリアの両方から検索できるのだ。旅行する日だけ決まっている人や目的地だけ決まっている人も、花火の開催に合わせて予定が立てられるようになっている。また、それぞれの項目では、開催日、開催時間、荒天時の対応、開催場所、アクセス方法、打ち上げ数、人出、トイレの数など詳しい情報が掲載されているのだ。
同ガイドによると、全国の花火大会の口火を切るのが、静岡県下田市の白浜大海水浴場で開催される「
白浜海の祭典納涼花火大会」。開催日は今週土曜の8日なので、2000発と小規模なものの、他の花火大会を待ちきれない人にはうってつけなのだ。昼間は海で泳いで夜は花火と、いち早く夏の気分を満喫できるし、都心の花火大会では味わえない海ならではの大きな打ち上げ花火も魅力的。人出は1万人程度なので、大花火大会の混雑が苦手な人にもピッタリなのだ。
また、北海道・洞爺湖で開かれている「
洞爺湖ロングラン花火大会」も紹介。この花火大会は「ロングラン」の名の通り、ゴールデンウィークから10月までほぼ毎日開催されている。20分間、400発と小規模ながら、長期開催ならではの季節による変化や大自然に囲まれた湖の花火という幻想的な環境は、他の花火大会では味わえない魅力があるようなのだ。逗留中に何度も見られるというのもよいかも。
同ガイドではこのほか、多くの有名・穴場花火大会を紹介しているけれど、そのなかで入場者ランキングと打ち上げ数ランキングも発表しているのだ。入場者ランキングでは、埼玉県戸田市の荒川河川敷で開かれる「
戸田橋花火大会」が1位になっている。その数はなんと100万人。この花火大会には学生のころに行ったことがあるのだけれど、たしかに人出の多さにクラクラしたのだ。それでも荒川の広い土手を利用しているため、2位の「
隅田川花火大会」(90万人)よりは混雑感は低かったかもしれない。福岡県北九州市の小倉城内で開かれる「
わっしょい百万夏まつり花火大会」と、新潟県長岡市の信濃川河川敷で開かれる「
長岡まつり大花火大会」、さいたま市の荒川河川敷で開かれる「
さいたま市花火大会」が、ともに75万人で3位だった。
打ち上げ数1位は、4万発の長野県諏訪市の諏訪湖畔で開かれる「
諏訪湖祭湖上花火大会」。2位に1万発の大差を付けてのトップなのだ。数もさることながら、こちらの名物の水面ぎりぎりで打ち上げられる水上スターマイン「Kiss of Fire」は必見だそう。JR中央本線上諏訪駅から徒歩8分、中央自動車道諏訪インターチェンジから4キロというアクセスの良さ、そして46万人という比較的入場者が少ない点もおすすめなのだ。2位は、静岡県袋井市で開かれる「
ふくろい遠州の花火」、岐阜市長良川河畔で開かれる「
全国選抜長良川中日花火大会」、同じく長良川河畔で開かれる「
全国花火大会」、群馬県伊勢崎市で開かれる「
いせさき花火大会」の4大会が、3万発でランクインしている。
日程や目的地だけでなく、人出の多さやアクセスしやすさなども参考にして、今年もより多くの花火大会を快適に見たいところ。ぼくは、地元で開催される「隅田川花火大会」のほか、千葉県市川市と東京都江戸川区が共同開催する「
市川市民納涼花火大会」や東京都江東区で開かれる「
江東花火大会」、東京・神宮外苑で開かれる「
神宮外苑花火大会」などに繰り出そうと思っているのだ。あと、大迫力に圧倒された「
熱海海上花火大会」も行きたいなあ。それにしても、なぜかこのガイドには8月12日開催予定の「
東京湾大華火祭」が掲載されていないのだ。花火大会としては結構有名だと思うのだけれど……。