東京・神田明神で「巫女さん入門〜初級研修〜」開講。

2006/07/03 22:17 Written by コジマ

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神社で見かける巫女さん。本来は神様に仕える神聖な職業なのだ。最近は東京・秋葉原を中心に白の小袖に緋袴という巫女装束のコスプレが流行しているそうで、こうしたコスプレマニアの女性は茶髪だったり大股で歩いたりと、およそ巫女さんに相応しくない振る舞いが目立つそうなのだ。こうした事態に秋葉原の近くにある神田明神が立ち上がり、本当の巫女さんに必要な作法や教養を学んで欲しいと、8月に「巫女さん入門〜初級研修〜」を開講するそうなのだ。

同講座は、コスプレとしてではなく、本物の巫女さんの姿と心を若い女性に知ってもらおうと、昨年から始まった。巫女装束の着方から、行儀作法、お守りやおみくじの説明、大祓詞(おおはらえ)、結婚式の見学、神道と神社の歴史などを、1日で受講するのだ。受講語には修了証が授与される。

昨年は高校生を中心に12人の若い女性が参加したみたいだけど、午前8時半の集合から午後5時の解散までみっちりと鍛えられたようなのだ。なんといっても一番つらいのが長時間の正座。ほとんどの授業を正座で受けなければならず、正午からの昼食も「食事作法」という授業なので、きちんとした姿勢でで緊張しながら食事を取らなければならないのだ(私語も禁止)。正座に慣れていない現代っ子にはちょっと厳しいかも。

それでも研修後の感想文では、「身が引き締まる思いで感動した」「感謝する心の大切さを教えられた」(東京新聞より)など、かなり好評だったようなのだ。同神社禰宜の清水祥彦さんが「日常とは違う神聖な空間で自己を見直すきっかけにもなる」と語っているように、普段の生活では味わえないことがたくさん体験できるので、こうした講座を受けるのは人生の引き出しを増やす意味でもよい経験になるかもしれない。

受講料は、初穂料として3000円、持参品は白足袋、ヘアピン、黒ゴム、白タオル(白ハンカチ)で、マニキュア、時計、ピアス等のアクセサリー、研修中の携帯電話使用、茶髪は禁止されているのでご注意を。募集人数は10人(先着順)。また、保護者の見学も受け付けているので、わが子の真剣な姿を見られるよい機会かも。問い合わせは、同神社社務所03-3254-0753(担当:岸川さん、鳥居さん、清水さん)とのこと。

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