環境問題と聞いてまず思いつくのが「地球温暖化」。南極と北極の海水が溶け出し海面が上昇する、森林が減少し砂漠化が進む……といった地球の生態系に取り返しの付かない影響を与えるとして、特に最近では全世界レベルでこの問題に取り組むようになっていますね。
しかしこの温暖化現象。マイナス要因ばかりが取りざたされていますが、これを逆に利用し商業化につなげようという試みがイギリスで始まっているのだそうです。イギリスはデボン県にある環境コンサルタント企業が、同国内で初めてとなるオリーブ栽培ビジネスに着手し始めたのだそうです。
マーク・ディアコーノさん39歳は、ドーセット県に住むイタリア人エミリオ・チャッチさんと共同でこの商業用オリーブの栽培を計画。庭師でもあるチャッチさんはトスカーナ地方から寒い地方でも比較的元気に育つという4種類のオリーブ苗木を輸入し、それをディアコーノさんの所有する敷地内に植え付けをする予定だとか。収穫が見込まれるのは5〜7年先だそうですが、土の耕し方やオリーブの育ちにプラスになる植物を囲いに植えたりと、今から準備に忙しいそうです。
イギリスでは平均気温が1990年以降、摂氏1度上昇しており作物の栽培可能期間が1年で1か月も長くなっているそうです。このままだと2080年までには夏の気温が摂氏5度も上昇する可能性もあり、この現象を利用した農業改革もこれからどんどん増えていくのかもしれませんね。