今年、武道館での来日公演から40年目を迎え、雑誌やテレビ・ラジオの番組で多く取り上げられているザ・ビートルズ。英国だけでなく、日本でも洋楽の代表曲としてアンセム化しているのだけれど、4月末に日本公式サイトが行った「あなたの好きなビートルズのアルバムは？」という投票の結果が発表されたのだ。

公式サイトによる人気投票は、『ザ・ビートルズ1』がリリースされた2000年にも行われているのだ。その時の上位3作品は、
1.　アビイ・ロード
2,　レット・イット・ビー
3.　サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブバンド
となっていた。それから6年経って行われた今回の投票では、1位は『アビイ・ロード』が死守したものの、2位と3位は変動。『レット・イット・ビー』は6位、『サージェント・ペパーズ〜』は5位に転落している。結果は以下の通り。

1.　アビイ・ロード
2.　ラバー・ソウル
3.　ザ・ビートルズ（ホワイト・アルバム）
4.　リボルバー
5.　サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
6.　レット・イット・ビー
7.　プリーズ・プリーズ・ミー
8.　ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!（A HARD DAY'S NIGT）
9.　マジカル・ミステリー・ツアー
10.　ウィズ・ザ・ビートルズ
11.　4人はアイドル（HELP）
12.　ビートルズ・フォー・セール
13.　イエロー・サブマリン

今回の投票で目立ったのは、投票年代で最も多かったのが15〜19歳・男性で、次に多かったのも40〜44歳・男性と、第一世代である55〜65歳を圧倒していたこと。ビートルズの音楽が、今の10代にもしっかり受け継がれていることが分かったのだ。

『アビイ・ロード』（1969年）は発売時期こそ『レット・イット・ビー』（1970）より早かったのだけれど、制作されたのは『アビイ・ロード』のほうが後で、実質的にビートルズの最後のオリジナル・アルバムとなっている。また、世界で最も売れたオリジナル・アルバムでもあり、現在でも世界中のビートルズ・ファンに支持されているのだ。

『アビイ・ロード』が選んだ理由として、レコードでB面に収録されていたメドレーを絶賛する声が多かったもよう。たしかに、ポール・マッカートニーが見せた最後の意地であるこのメドレーは、音楽史上でも類のない感動を与えてくれたのだ。

以前、Narinari.comでもお伝えした英音楽誌NMEの「古今最高のアルバム」でビートルズだけ抽出してみると、『サージェント・ペパーズ〜』、『リボルバー』、『ザ・ビートルズ』、『アビイ・ロード』の順になっている。

また、「プレイボーイ日本版」が6月号で特集したビートルズ来日40周年のなかで音楽関係者50人に聞くビートルズ・アルバムの人気投票を行ったのだけれど、そのときの結果は、

1.　サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブバンド
2.　リボルバー
3.　ラバー・ソウル
4.　ザ・ビートルズ
5.　アビイ・ロード
6.　ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!
7.　レット・イット・ビー
8.　4人はアイドル
9.　プリーズ・プリーズ・ミー
10.　マジカル・ミステリー・ツアー

となっている。こうした他の2つの投票を見てみても、『アビイ・ロード』や『サージェント・ペパーズ〜』、『ザ・ビートルズ』、『ラバー・ソウル』の人気の高さがうかがえるのだ。みなさんはどのアルバムが好きですか？