米労働団体が「上司への愚痴コンテスト」を開催。

2006/06/27 18:43 Written by コジマ

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職場の上司への愚痴は、上司の能力に関係なく多かれ少なかれ言いたいもの。終業後に同僚と一杯引っかけながら、上司の悪口を言うことを楽しみにしている人もいるのだ。そんな上司への愚痴を競うコンテストが、米最大の労働団体であるワーキング・アメリカのサイト上で開催されている。優勝者には1週間の国内外旅行が贈られるそうなのだ。

コンテストは「嫌な上司コンテスト(My Bad Boss Contest)」と題され、今月半ばから始まった。閲覧者に最悪な事例を選んでもらい、得票数の多いものが第1〜5週でセミファイナリストになり、最終週のに決勝が行われるのだ。

現在の投稿を見てみると、圧倒的な支持を得ているのは、ミシガン州の精神科医師の話。イラク戦争を見ていてトラウマを引き起こした退役軍人の患者に対し、この医師の上司(院長)はコストがかかりすぎると、クレジットカードで5000ドルを支払わせたあとに退院させてしまい、その後この患者が拳銃自殺したという、ちょっと重いものなのだ。現時点で1523票を得ており、2位に2倍近い差を付けている。第1週の勝者は明後日に決定するので、ほぼこの話が「第1セミファイナリスト」になりそうなのだ。

このほか、
「私の上司はライバル会社のオーナーが自分より高価な車を持っているからといって逆上し、ボーナスを廃止したり残業手当を削ったりした」
「うちの会社ではひどい雨漏りを何年間も放置し、社長は『修理代を出すなら今後5年間は全員昇給なし』と言い出す始末。先日、雨の重さで天井がついに崩れ、従業員の頭部を直撃した」
などが上位を占めている。

「私のインターネット接続はすべて上司に監視されているため、投稿するのは不可能」と訴え、他の参加者へ職場からの投稿に注意を呼びかけている人がいるそうだけど、なぜ上司の愚痴を会社から投稿しようとしているのかが理解できないのだ。自宅で投稿すれば、上司どころか同僚にもバレる心配はないだろう。

セミファイナリストのなかから総合優勝者を選出するのだけれど、商品は、交通費1000ドルと、米国内、カナダ、メキシコなどにあるコンドミニアムのうち1カ所の1週間滞在権。交通費から考えると、「ペアでご招待」ではなさそうなのだ。しかし、そんな「最悪のボス」が1週間の休暇を許してくれるのだろうか。

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