ボーダフォン利用者、「携帯電話で音楽」は3割弱。

2006/06/20 08:41 Written by コジマ

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携帯電話の各キャリアがこぞって音楽再生機能を搭載した端末を投入し、特に力を入れているauが「LISMO」のサービスを開始するなど、携帯電話と音楽の結び付きが強くなりつつあるなか、インターネット調査会社のインフォプラントが調査したところ、ボーダフォン(ソフトバンク)利用者で音楽コンテンツを携帯電話端末で利用している人が3割弱にとどまったという結果が出たのだ。しかし、ボーダフォンから発売される予定の「iPod携帯」には強い興味が示され、6割以上が「音楽を聴く意欲は強くなる」と答えた。

調査は、12〜49歳のボーダフォン利用者400人(男女200人ずつ)を対象に、インターネットを介して携帯電話での音楽コンテンツ利用に関する質問を行った。回答者のうち、音楽配信に対応している第3世代携帯電話機を所有率は3割半(10歳代で5割弱、20歳代で3割強、30歳代で3割半、40歳代で2割強)で、現在の音楽サービス利用者は3割弱だったのだ。

音楽配信ではauに一歩遅れ、ソニーエリクソンの「ウォークマン携帯」が発売されていないボーダフォンだけに(実際、今回のアンケートでも「音楽ケータイ」と聞いて最初に浮かぶキャリアはauが7割、ボーダフォンは1割という結果が出ている)利用者の割合は低い結果に終わっているけど、ニーズ自体は低くないようで「iPod携帯」への期待は6割強の人たちが示しているのだ。

現在の音楽コンテンツに関する満足度では、音質に関して6割弱が「満足」「まあまあ」、操作性は5割弱が「満足」「まあまあ」としていたものの、電池の持ち、本体メモリーの容量は5割半が「不満」「やや不満」、メモリーカードの容量は「不満」が3割、エフェクト機能は「どちらともいえない」が6割半を占めたのだそう。

また、利用している音楽のジャンルは、「日本のポップス・歌謡曲」が8割半と大半を占め、10歳代、30歳代で「アニメ」が3割、30歳代で「海外ポップス」が4割となっていた。

着うたフルが音楽の市場として価値が出始め、日本の音楽ダウンロード市場の9割が携帯電話での利用といわれているなか、こうしたジャンルで頭一つ出ているau利用者への調査が気になるところだけど、ボーダフォンでは意外に少ない結果となったのだ。「iPod携帯」がこうした状況へのテコ入れになるのか、携帯電話業界だけでなく音楽業界も注目しているだろう。

ぼくはauを利用しているのだけれど、音楽は別の機械で聞きたくなってしまう。どうも携帯電話にイヤホンをさすことに抵抗があるし、iPodやポータブルCDプレイヤーなんかで聴いたほうがダンゼン音が良いのだ。それと、着うたフルの値段が異常に高いのも気になるところ。1曲の値段が100円程度になれば、もっと利用者が増えそうなんだけどなあ。個人的には、あんな低音質で二次利用もできないものに315円も払ってられないという感想を抱いているのだけど……。

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