米ディスカウント・ストア、ブランド向上作戦で「SUSHI」。

2006/06/20 05:12 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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アメリカの庶民的な大手百貨店チェーンといえば「ウォールマート」、「ターゲット」、「K・マート」、「コスコ」といったところでしょうか。どれもディスカウント・ストアとして有名ですが、その中でターゲットはどちらかというとアップスケールな製品と価格で、他社から一線を越しているイメージがあります。K・マートも製品にアメリカのカリスマ主婦、マーサ・スチュワートのグッズを導入するなど、ブランド色を持たせていますし、「コスコ」は業務用サイズを提供する卸売り系ストアです。

しかし残るウォールマート。全米第1位の売り上げを誇りながらも、どうも「低価格・低品質」といった印象が。生活必需品ならウォールマートで買うけれど、ちょっとおしゃれな家具や洋服なら他のお店に……という消費者は少なくないでしょう。

ところがこのウォールマートが最近、自社のブランド向上を目的として店舗で提供するアイテムの見直しを実施。ジュエリー製品の充実、1本 $500 (日本円にして約58,000円)の高級ワインなどの他、アメリカではまだまだグルメな食べ物である「SUSHI」も登場することになったそうです。これら「高級サイド」の製品は、当面はテスト店の一軒のみで提供されるそうですが、売り上げのよしあしによっては、今後は全米の店舗に広がる可能性も。

全米の家庭の約半分近くが、毎週ウォールマートでなにかしらの買い物をしているといわれています。その中のいわゆる「アップスケールな消費者」に狙いを定め、今後はターゲットのように「お手ごろだけど、ファッショナブルな品々」を提供できるショップとしてイメージを築き上げていきたいウォールマート。果たしてお寿司の効果は望めるのでしょうか?今後が楽しみですね。

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