2003年7月から連続ドラマとして放送され、平均視聴率19％の高い数字を記録したフジテレビ系の「Dr.コトー診療所」。その後に放送された特別編（前後編）の平均が19.8％、新作スペシャル（前後編）の平均が23.0％と、人気作と呼ぶに相応しい数字を叩き出しているなりよ。これまでも医者モノのドラマは掃いて捨てるほど存在しているなりが、離島医療の現状というあまりスポットの当たらなかった題材を、医師と島民の心温まる交流を軸に描いたストーリー展開は見事で、ほかの医者モノとは一線を画す出来だったなりね。また、もともと「週刊ヤングサンデー」に連載されている原作の人気が高いことも、ドラマが成功した理由のひとつと言えそうなり。

そんな「Dr.コトー診療所」が、今年の「秋ドラマ」として、10月に復活することになったなりよ。タイトルはズバリ「Dr.コトー診療所 2006」。前回の連続ドラマから3年が経過した志木那島（与那国島。原作では古志木島）を舞台に、島で唯一の診療所に勤める看護師・星野彩佳の病気が発覚するところから話が始まるというなり。原作を読んでいる人ならば、「あのストーリーか」と分かってしまう内容なりが、今は詳しいことは伏せておくなりね。ただ、涙と感動なしには見られない展開になることは間違いなさそうなりよ。

主人公である医師・五島健助（コトー）役の吉岡秀隆、看護師・星野彩佳役の柴咲コウをはじめ、「Dr.コトー診療所 2006」には前回のキャストとほぼ同じメンバーが勢揃い。時任三郎、大塚寧々、泉谷しげる、筧利夫、小林薫など、豪華な面々が再び顔を見せてくれるなりね。すでに東京での撮影は始まっていて、間もなく与那国島で60日以上にも及ぶ長期ロケが始まるのだとか。連続ドラマとしては異例とも言えるほど、じっくりと時間をかけて制作される作品だけに、どのような出来映えになるのか、今から楽しみなりよね。

ちなみに、吉岡秀隆の連続ドラマへの出演は前回の「Dr.コトー診療所」以来となるので3年3か月ぶり。また、柴咲コウも2004年4月に放送されたTBS系の「オレンジデイズ」以来となるので、約2年半ぶりなりか。昨今は映画界での活躍が目立つ2人なので、久しぶりに連続ドラマでその姿が見られるのは嬉しいことなりよね。特に、柴咲コウは以前はよく連続ドラマに出演していた女優なので、間が空いてしまうと寂しく感じる人も少なくないのでは。

まだ7月スタートの「夏ドラマ」も始まっていないのに気が早い話ではあるなりが、「秋ドラマ」の目玉になりそうな「Dr.コトー診療所 2006」、放送を心待ちにしてくださいませ。

☆現在までに判明している2006年「秋ドラマ！」
［記号の説明］◎…確定、○…ほぼ確定、△…噂アリ、▲…憶測、×…ガセ
◎木曜22時 「Dr.コトー診療所 2006」（主演：吉岡秀隆）フジテレビ系
△日時未定 「セーラー服と機関銃」（主演：長澤まさみ）TBS系
×木曜22時 「タイトル未定」（蛯原友里、山田優、押切もえ出演説←ゲンダイ）フジテレビ系