W杯出場国を靴にたとえると……ブラジルはエアジョーダン、日本は?

2006/06/10 22:13 Written by コジマ

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ついに開幕した2006年サッカー・ワールドカップ(W杯)。開幕戦は開催国のドイツがコスタリカを4-2で下し快調なスタートを切ったのだけれど、サッカー発祥国であるイングランドも優勝候補の1つなのだ。その英国の有力紙であるガーディアンは、他紙同様W杯特集を組んでいるのだけれど、出場32カ国のデータとともに、それぞれの国を靴にたとえた「If they were shoes」という面白いコーナーを設けている。

この「If they were shoes」は、ガーディアン紙のウェブサイト「Guardian Unlimited」からちょっと見つけにくい位置にある。まず、同サイトのW杯特集のページから各国の項目を選び、そのなかの「Squad lowdown」という項目のなかほどに出てくる。「If they were shoes」コーナーだけでまとまってるわけではなく、各国のデータの一部として紹介されているのだ。

このなかで、日本代表はボウリングシューズにたとえられているのだ。なぜボウリングシューズなのかというと、見た目より安全を重視したコンビネーションのためで、滑ることはないが大きな舞台(=決勝戦や準決勝?)に上がることもない、と評している。うーん、石橋をたたくようなプレーをしているということなのかな。そうなると、ボウリングシューズよりも安全靴のほうが合ってるような気がするけど……。

日本と同じF組で予選を争う優勝候補のブラジルは、ナイキの「エアジョーダン・トレーナー」にたとえられている。この靴は、米プロバスケットリーグ(NBA)で神様といわれたマイケル・ジョーダン選手のモデル、エアジョーダン・シリーズの室内トレーニング用のバスケット・シューズ。その理由として、貧しい出身の選手が多いながらも世界で最も有名だからで、優勝候補の最右翼と評しているのだ。しかし、最後は英紙らしく「過剰な評価が手に負えなくなった?」と毒を含んでいる。

また、日本が最初に対戦するオーストラリアは英国の高級シューズブランドである「ジミー・チュー」、次に対戦するクロアチアはスケーターから支持されている米国のスニーカーブランド「バンズ」としている。名将フース・ヒディンク監督率いるオーストラリアを、外国人の経営参画によって英国内で最も短期間で成長したブランドであるジミー・チューにたとえるあたりは、さすがウィットとユーモアの国の新聞。にやりとしてしまうのだ。"安全第一”と評されたボーリングシューズは、エアジョーダンの隠れた名作やジミー・チュー、バンズに勝てるのだろうか。

このほか、開催国のドイツは米ウルバリンの丈夫さと快適さを兼ね備えた「ハッシュパピー」、アルゼンチンはドラッグクイーン御用達のキンキーブーツ、オランダはハイヒール、ポルトガルは可愛らしいレインシューズ(長靴)で有名な英国の「フローラル・ウェリー」、イタリアはローラースケート、フランスはセレブリティたちの支持を得ている英国の高級シューズブランド「マノロ・ブラニク」、スペインは同じくセレブに愛されている英国のシューズブランド「ルパート・サンダーソン」などにたとえられているのだ。

ガーディアン紙のお膝元であるイングランド代表は、なぜかどの靴にもたとえられていないのだ。その代わり、こちらもなぜか服飾デザイナーのヴィヴィアン・ウェストウッドのコメントを紹介している。うーん、なぞなのだ。

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