BIGLOBEで浴衣特集、1人で着られる「着付けレッスン」動画も公開。

2006/06/09 20:55 Written by コジマ

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夏の風物詩の浴衣。近年は若い女性の支持を受け、花火大会やお祭りの会場で頻繁に見かけるようになった。そんな浴衣に関する特集「大人の浴衣の愉しみ方」をBIGLOBEが公開しているのだ。1人で着られるようになる「着付けレッスン」から自分に似合う浴衣選び方、浴衣に合ったメイクなどが紹介されており、「着付けレッスン」と「ヘアアレンジレッスン」を動画で見ることもできるのだ。

蒸し暑い日本の夏には、古来からの衣装である着物が一番だけれど、普段着で着物を着る人は年々減っている。しかし、浴衣だけはなぜか若い女性を中心に国民的に支持されていて、夏のイベントなどで着ている人を、ここ数年でかなり見かけるようになったのだ。ちょっとしたコスプレ気分なのかもしれない。最近は若者向けの洋服ブランドなどがこぞって浴衣を販売したため、特に人気が沸騰している。ぼくはこの「ブランド浴衣」があまり好きではないけれど。

浴衣はの起源は、平安時代の貴族が蒸し風呂に入る際に着用した「湯帷子(ゆかたびら)」。「帷子」というだけあって、下着の一種だったのだ。江戸時代前期までは麻で作られていたのだけれど、綿の普及とともに素材も変わり、銭湯の普及とともに、湯上りに着るものとして市民に浸透していった。その人気の秘密は、安価で普通の着物より着付けが簡単なこと。湯上りに涼しくちょろっと着られる手軽さは、蒸し暑い日本の夏を過ごすのに最適な衣料なのだ。また、古典的な浴衣の柄は白地と紺地が多いのだけれど、白地は日中に日光を吸収しないため、紺地は染料の藍の香りが虫除けとなるため虫が増える夕方に着る、など、機能面でも昔の人の知恵が反映されている。

こうした浴衣に関する知識を、BIGLOBEではQ&A形式で紹介している。例えば、「自分に似合う浴衣を見つける方法は?」「浴衣の着こなしに必要なアイテムは?」「浴衣用語これだけは知っておきたい名称は?」といった基本的なものから、「人とは違う浴衣の着こなしで差をつけたい。合わせる小物は?」といった上級者向けのもの回答されていて、知っておくと便利なのだ。特に「浴衣にまつわるTPO。これってどこまでがNGなのか分かりません。」と「出先で浴衣が着崩れてしまった。対処法は?」の回答は必見。

また、いくら簡単とはいえ、着物を着慣れていない現代人にとって、浴衣を1人で着付けるのは至難の業。そんな着付けと各種帯の結び方を、テキストと画像で解説しているのだ。動きが分からない人のために動画も用意。これを見て1人で着られるようになるかは分からないけど、親切で分かりやすい解説となっているのだ。

さらに、浴衣に似合うヘアスタイル「夜会巻き」も動画で紹介。ぼくは知らなかったのだけれど、浴衣にきっちりとしたアップのヘアスタイルはNGだそうなのだ。浴衣はお風呂上りを意識して、濡れた髪をちょっとまとめたスタイルが「粋」なのだとか。うーん、たしかに振袖を着るときのような髪型にしている人も見かけるのだ。

男性も、ちょっと前に流行った甚平なんかより浴衣のほうがダンゼン粋。こうした知らないと恥をかいてしまうような基礎知識と、人と差を付ける着こなし、緊急時の対処法などをしっかり学んで、夫婦で、カップルで、仲間同士で夏のイベントに浴衣を着て繰り出してはいかが?

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