SCEIの久夛良木健社長が語る「プレステ3」のビジョン。

2006/06/08 16:40 Written by コ○助

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その性能や「プレイステーション2」の後継機という位置づけから、早い段階から多くのゲームユーザーの関心を引き付けてきた「プレイステーション3」。HDDやブルーレイディスクドライブを搭載するなど、家電分野の技術を統合した最新のスペックで攻める「プレステ3」は、純粋なゲーム機としての路線を突き進む任天堂の「Wii」とは全く異なる世界へと羽ばたこうとしているなりよね。

ただ、高い機能はそのまま価格に反映されるのがネック。先日発表された「プレステ3」の価格は20GBモデルが62,790円、60GBモデルが7万円台中盤だったことから、価格に対するアレルギー反応が相次ぎ、ゲームユーザーからは早くも「プレステ3は値下げされるまで待つ」との買い控えの声が聞かれているのは皆さんもご存知のとおりなりよ。コ○助は仕事の関係で購入せざるを得ない気がしているなりが、本音を言えば、現状ではあまり物欲がうずかない感じ。「Wii」は間違いなく心躍る買い物になりそうなりが、「プレステ3」はちょっと微妙なりね。あくまでも現時点では、という注釈が付くなりが……。

さて、そんな「プレステ3」の価格戦略や将来像について、SCEIの久夛良木健社長が大いに語ったインタビューがインプレスに掲載されているなり。ゲームユーザーが関心を持っているポイントにいくつも触れている内容なので、少し見ておくことにするなりね。

「僕らはゲーム機って言ってないじゃない(笑)。PS3は、今までのPSと違って明快にコンピュータだから」
「PS3はコンピュータなので、(価格を下げるだけではなく)進化したい。HDDの容量もあっという間に上げたくなるだろうし、今後、PCで新しい規格が増えていけば、それも対応したくなる」
「1年ごとに、コンフィギュレーションを(拡張して)出してもいいと思っている(笑)。冗談ぽく言ってるけど、Dellならやるだろうし、Appleでもやるだろう」
「(任天堂やマイクロソフトと違う方向を向いていても)それで市場が活性化すればいいんじゃない? 同じことを言っていたら殺し合っちゃうからね」
「(SCEIのビジョンは)Microsoftよりは直接ビジョンが近いのはAppleだね。でも、競合よりというより、同じところにいて逆に楽しい」

以前から久夛良木社長が各所のインタビューで語っていたことではあるなりが、「プレステ3」はあくまでも「コンピュータであり、ゲーム機ではない」との信念のもとに開発が進められているなりよ。そのため価格が高いのは当然、と。ただ、このSCEIの考え方で心配なのは、ほとんどの消費者は「プレステ3」はまだゲーム機だと思っていること。今後のSCEIの周知によっては、「プレステ3」をコンピュータと認知してくれるかもしれないなりが、各種報道では「ゲームの次世代機」というくくりで語られることが多いため、なかなか消費者に理解してもらうのは難しそうなりね。

果たしてSCEIが思い描く「プレステ3」のコンピュータ化という考え方は消費者の心を捉えることができるのか。年末の商戦が楽しみなりね。

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