NTTドコモ、携帯電話用の燃料電池を2007年春にも商品化へ。

2006/05/27 13:45 Written by コ○助

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「バッテリー駆動時間が飛躍的に向上する」として、燃料電池が注目を集め始めてから早や数年。現在モバイル機器で主に利用されているリチウムイオン電池と同じ容量なら、理論上はその10倍の寿命を保つことができるという触れ込みの、まさに「夢の電池」と言われてきたのが燃料電池なり。これまで試作品は何度も発表されているなりが、課題の小型化がなかなか進まず、長時間駆動するバッテリーのニーズが特に高いノートパソコンや携帯電話への搭載には至っていないなりよね。各メーカーとも商品化に向けて開発には取り組んでいるものの、まだ具体的な商品化までのスケジュールは見えていないのが現状なりよ。

ただ、NTTドコモの中村維夫社長が朝日新聞の取材に対する答えの中で、携帯電話用の燃料電池を搭載した端末のことに触れているなりよ。興味深い内容なので、要点を簡単にまとめておくなりね。

・NTTドコモは富士通と携帯電話用の燃料電池を共同開発中。
・2007年の春をめどに商品化する方針。
・商品化される燃料電池と現在の内蔵電池を組み合わせれば約4倍の電池寿命に。
・商品化後も、電池容量アップと小型化を目指した開発を継続。

NTTドコモが富士通と燃料電池を共同開発していることは既知の事実で、これまで試作品も発表されているなりよ。昨年7月に発表された燃料電池は縦150ミリ×横56ミリ×19ミリ、重量190グラム。それ以前に発表されてきた各社の燃料電池の試作品に比べれば小型化されているとはいえ、その大きさはもう一個携帯電話を持ち歩くようなモノだったなりね。また、端末本体に内蔵して使うのではなく、充電するときに使うクレードルのように、燃料電池の上に端末を載せて利用するようなり。

中村社長は2007年春に商品化したあとも小型化を目指した開発を継続すると言明しているので、実際に商品化される燃料電池のサイズはそれなりに大きいモノになりそう。端末に内蔵して使うというレベルにはまだ達していない可能性が高いなりね。そうなると、第一世代の携帯電話用の燃料電池は、どうしても長時間駆動のバッテリーが無ければならないという特殊ニーズに向けた商品になりそうなりか。

こうした取り組みを行っているのはNTTドコモだけではなく、KDDIも早い段階から東芝や日立製作所と組んで携帯電話用の燃料電池の開発を行っているなりよ。こちらも試作品はいくつか発表されているので、商品化はそう遠くはないはず。NTTドコモを皮切りに、来年は「ケータイに燃料電池」がいよいよ登場する年になりそうなりね。

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