アメリカは今卒業シーズンまっさかり。初夏のさわやかな青空が広がる卒業式は、日本の春の芽吹きを感じさせる季節のそれとはまた趣が違います。ところで卒業式の日、学校から何か記念品をもらった記憶はありませんか?卒業アルバムもそうだけど、確かウォール真木の学校では自分の名前の「印鑑」をもらった気がします。卒業後すぐに社会人になる同級生もいて、なんとなく「あぁ、大人の仲間入りをするんだなぁ」なんて感銘を受けた記憶が(笑)。
さてコロラド州はデンバーにあるジョージ・ワシントン高校でも卒業生にとあるプレゼントを贈ったのですが、それが関係者の間で問題視されてしまったそう。同校の生徒会がアイデアを出し、全校の投票で決定したというそのアイテム、校長もなぜか許可してしまったそうなんですが、なんとブランデーとマルティーニのグラスのセットだったのです。
生徒会の代表アマード・ウィリアム君は「デコレーション用として使ってもらうために贈ったので、グラス自体のデザインもハデ。これでお酒を飲もうとする人はそういないと思うんだけど……」と今回の騒動に対しては多少困惑していている模様。でも卒業生の年齢はまだ17〜18歳。アメリカの飲酒年齢は21歳からです。それなのに未成年者にお酒を勧めるようなプレゼントを、しかも学校からの贈り物として与えるとは何事か、と保護者の間からは苦情が殺到しているそう。そりゃそうだ(笑)。
しかし驚きなのが、このお酒用グラスをプレゼントするのは同校では伝統となっており、別に今年が初めてのことではないということ。例えば昨年のプレゼントはショット・グラスだったそうで、今までにこれに対して問題視する声はなかったんだとか。
ってことは今までの保護者は何を考えていたんでしょうかね? 見てみぬフリだったのかなぁ……(笑)。そっちのほうが問題だ!