ストレスの原因、トップは男性が「上司」女性が「だんな」。

2006/05/21 22:09 Written by コジマ

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社会に出ていようとニートだろうと、程度の差はあれ多くの現代人が感じているのがストレス。“ストレスに強い”といわれている成分「ギャバ」が入った食品や、「酸素」関連商品の売れ行きが好調なのもストレスを感じている人が多いことを裏付けているし、運動や趣味でなんとかしのいでいる状態の人も少なくないのではないだろうか。そんなストレスの原因を発毛施術サービスの「毛髪クリニックリーブ21」が調査したところ、男性の1位が「会社の上司」、女性の1位が「だんな」という結果が出たそうなのだ。また、「ストレスを解消してくれる人」として、男性は「妻」を最も多く挙げているという皮肉な結果も出ている。

調査は、同社が3月に全国の男女計1102人を対象に、インターネットを通じて実施した。「誰から一番ストレスを与えられるか」という質問で、男性のベスト3は、
1. 会社の上司
2. 取引先
3. 会社の部下
という結果だったのに対し、女性のベスト3は、
1. だんな
2. 会社の上司
3. 子供
だったそうなのだ。男女総合で「会社の上司」が1位となるのだけれど、ストレスの対象は、男性が会社関連、女性が家族という結果が浮き彫りになったのだ。

思うに、男性は1日の大半を過ごす会社で気を遣う人が多く、女性は専業主婦の場合なら1日の大半を誰もいない空間でストレスがなく過ごし、夫や子供が帰ってきてあれこれ考えたり要求されたりしなきゃならない状況をストレスと感じているのかもしれない。過去のこうした調査のデータが手元にないので分からないけど、専業主婦が多かった時代は女性のストレスの対象は家族だけで、女性の社会進出が著しい現在、「会社の上司」が2位におどり出たという可能性も考えられる。

一方、「ストレスを解消してくれる人は」という質問では、男性のトップ2が、
1. 妻
2. 子供
と、妻うち20%が夫を「ストレスを与える人」と感じているのに対し、妻を「ストレスを解消してくれる人」と思っている夫が25%にものぼるという悲しい結果が出ているのだ。しかし、女性の「ストレスを解消してくれる人」トップ3は、
1. 友人
2. だんな
3. 子供
という結果。うーん。「安らぎを求める妻に、子供とタッグを組まれて避けられる夫」という悲惨なシーンが思い浮かんでしまったのだ。

また、ストレスの解消方法も男女で差が出ており、男性のトップ3が、
1. 家族とのだんらん
2. 睡眠
3. 酒
女性のトップ3は、
1. 買い物
2. 睡眠
3. 旅行
となっている。男性は「外」にストレスを感じて「内」に安らぎを求め、女性は「内」にストレスを感じて「外」に安らぎ(刺激?)を求めている人が多いことが示唆されたのだ。それぞれの“主戦場”でストレスを感じているということなのだろう。

こうした調査を見ると、未婚率の上昇と少子化が加速しそうな気がするのだけれど、「ストレスを解消してくれる人」で「だんな」と答えた女性が23%と、1位の「友人」(25%)に肉薄していることも見逃してはいけないのだ。「妻」と答えた男性(25%)との差はたった2%。お互いを理解し合えば埋められる程度の溝のような気がする。

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