人気ドラマ「大奥」を仲間由紀恵主演で映画化、12月公開へ。

2006/05/19 10:57 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


豪華絢爛な衣装とセット、時代劇の「常識」を覆すストーリー、スター揃いの出演陣……。これまで3シリーズが連続ドラマで放送され、普段時代劇を見ないような若い人をも取り込んで高視聴率を記録してきた「大奥」なりが、今度は映画版が製作されることがフジテレビから発表されたなりよ。これまでシリーズ第4弾となるドラマ制作の噂はチラホラと流れていたなりが、第4弾は「最終章」と位置づけられ、映画として製作されることになったなりね。

映画版の「大奥」の舞台となるのは7代将軍・徳川家継の時代。これまでの「大奥」シリーズは、第1弾が13代将軍・徳川家定〜第14代将軍・徳川家茂、第2弾が3代将軍・徳川家光、第3弾が5代将軍・徳川綱吉の時代を描いていたなりが、それらとはまた異なった時代が描かれるなりね。ドラマ版3作では将軍の寵愛を受けるために繰り広げられる大奥の女の愛憎がストーリーの中心だったなりが、映画版で描かれるのは大奥の女中と歌舞伎役者との禁断の恋。大奥史上最大のスキャンダル「絵島生島事件」が題材になるというなり。

「絵島生島事件」を初めて聞いたという人も多いと思うなりが、これは1714年に実際に起きた事件のこと。大奥の女中・江島が6代将軍・徳川家宣の墓参りのため増上寺を訪れた帰り道、かねてから親しくしていた呉服商の後藤縫殿助の誘いで山村座の生島新五郎の芝居を見ることになったなりが、芝居のあとに生島新五郎を招いて開いた宴会が長引き、江島は大奥の門限までに江戸城に帰ることができなかったなりよ。それが誰であろうと門限を過ぎた人間を通そうとしない職務に忠実な門番と、大奥の中でそれなりの地位にあった江島の間で「入れろ」「入れない」の押し問答があり、そうこうしている間にこの出来事は江戸城中に知れ渡ることになったなりね。

当時、大奥の女中が外界の男と恋仲に落ちるのはタブー。江島の行為は御法度であり、この一件は大奥の権勢を握っていた7代将軍・徳川家継の生母である月光院の勢力と、その失脚を狙う6代将軍・徳川家宣の正室・天英院の勢力との政争に利用されてしまうなりよ。結果として、江島や生島新五郎を含む関係者が千数百名が処分される大事件へと発展しまうなり。その後、「絵島生島事件」は歌舞伎などの演目として語り継がれ、大奥史上最大のスキャンダルとして知られることになったなりね。単なる悲恋ではなく、政争が絡んだ話なので、これまでの「大奥」シリーズ同様のドロドロ感は映画版でも描かれそう。

まだ映画版の詳しいキャストは発表されていないなりが、江島役には仲間由紀恵を起用されることが決定。ほかには「大奥」シリーズに出演していた女優やフジテレビのアナウンサーを中心にキャスト選定を進めているというなり。フジテレビのアナウンサーの出演はかなり微妙なりが、過去のシリーズ出演女優が出演するのは良い感じなりよね。参考までに、過去3作品の主な出演者を簡単にまとめておくなり。

[大奥(2003年) 平均視聴率14.5%]
菅野美穂、池脇千鶴、浅野ゆう子、安達祐実、野際陽子、木村多江、鷲尾真知子、原田龍二、北村一輝、岡田義徳

[大奥〜第一章〜(2004年) 平均視聴率17.5%]
松下由樹、高島礼子、瀬戸朝香、星野真里、木村多江、鷲尾真知子、京野ことみ、野波麻帆、梶芽衣子、西島秀俊

[大奥〜華の乱〜(2005年) 平均視聴率15.7%]
内山理名、藤原紀香、小池栄子、高岡早紀、江波杏子、中山忍、貫地谷しほり、萬田久子、余貴美子、鷲尾真知子、谷原章介、北村一輝、田辺誠一、大杉漣、火野正平

映画版は20億円の製作費を投じて製作されるようなので、菅野美穂や松下由樹、内山理名ら主役級の再登板も可能性はありそう。個人的には木村多江や小池栄子、余貴美子あたりが印象深かったので、脇を固めていた女優に再登板して欲しいところなり。

フジテレビは「交渉人 真下正義」や「電車男」がヒットしたこともあり、18日に発表された平成18年3月期決算では映画事業収入が過去最高を記録するなど、映画事業の伸びが顕著。今年は「海猿」がヒットすると見られており、今後もますます「ドラマ→映画」の流れを加速させていくことになりそうなりよ。「大奥」もその流れに乗ることになるなりが、莫大な製作費をかけられる映画ならではの「大奥」を見せて欲しいなりね。公開は12月23日なり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.