入院中のストーンズのキース、脳手術否定も退院のめどは立たず。

2006/05/06 18:52 Written by コジマ

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4月の日本ツアーで健在ぶりを示したザ・ローリング・ストーンズ。62歳になるギタリストのキース・リチャーズも派手なパフォーマンスで観客を魅了したようだけど、休暇中に滞在先のニュージーランドで脳震とうを起こし、入院したというニュースが4月30日に伝えられた。その後、2日に退院したと報じられたのだけれど、英大衆紙サンが3日付けの記事で「脳内出血で手術が必要」と報道。病状はもとより、27日から始まる欧州ツアーへの影響が心配されていたのだ。そして5日、今まで口を閉ざしていたバンド側がようやく「キースの体調は良好で、気力も十分」と説明。しかし、依然として入院中で、退院のめどが立っていないことも明らかとなった。

4月30日の報道は世界を騒がせた。ニュージーランド公演を最後に世界ツアーを一時中断し、妻のパティやギターのロン・ウッド夫妻とともに、フィジーの超高級リゾートホテル「ワカヤ・クラブ」で休暇を過ごしていたキースが、脳震とうを起こしてニュージーランドの病院に入院したというのだ。しかも、「ヤシの実を取ろうとして木に登って転落した」「ヤシの木からつるされたブランコから落ちた」「ヤシの木から落ちた後、水上オートバイで事故に遭った」「深刻な状態」とのさまざまな情報が飛び交い、病院側は取材拒否、バンド側は「軽い脳震とうを起こしたため、大事をとって入院している」とのコメントを発表しただけだったので、さまざまな憶測を呼んでいたのだ。

さらに、2日に退院と報じられたのもつかの間、サン紙が3日付けの記事で「退院後も頭痛が消えないため再検査をしたところ、脳内出血していることが判明した」と報じ、「予想以上に深刻な事態となっている。ドリルで頭蓋骨に穴を開けて血を抜く手術を受けることになった。傷は残るが、完治すると言われている」という関係者のコメントを掲載したことが、さらに騒動となったのだ。

こうした事態を収拾するため、最初のコメント以来正式な会見を開いていなかったバンド側が5日、ようやっと取材に応じたのだ。記者会見によると、手術の報道を否定し、体調は良好で気力も十分としながらも、依然として妻パティに付き添われて入院中であることを明らかにし、「退院の時期についてはまだ見通しが立っていない」と説明した。延期や中止が懸念される27日からの欧州ツアーについては、「(世界ツアーは)予定通り再開される」と断言したのだ。

しかし、キースは98年の世界ツアーでも、狭間の休暇中に自宅の書庫から転落して骨折し、欧州ツアーを延期させたという“前科”があるので、本人が報道陣の前に現れない限り、ファンの不安はぬぐえないんじゃないかな。また、ツアーの実施ではなく彼自身の容態を心配しているファンのためにも、1日も早く元気な姿を見せてくれることを望むのだ。

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