動物虐待に厳しいイタリア、ロブスター氷上陳列のレストランに罰金。

2006/05/01 11:05 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


ロブスター。ウォール真木は別に大好きってワケじゃないんですが、シーフード系レストランに行ったりした時、ディスプレイの水槽に生きたままのが入っているのを見付けると、なんだかワクワクしてしまう不思議な存在、ロブスター。アメリカだと時々ウェイターさんが子供たちに見せるために、でっかいトングではさんで「ほらほら〜」なんて目の前まで持ってきてくれます。ウォール家の娘の場合、それをやられると泣き喚くんですが、そんなこと気にしないレストランの店員さんの大らかさ、ナイス(笑)。

なにはともあれ、ロブスターというのは調理する直前まで生かしておくのが普通なんでしょうか。まあきっと客寄せって意味合いもあるんでしょうが、よく見ますよね「活きがいいですよ!」的な感じにディスプレイ用に飾られたロブスター。イタリア北部のとあるレストランでも、生きたままのロブスターを氷の上に置いてお客さんの見える場所に陳列していたそうなのです。

ところが、このレストランがそのためにとんでもないトラブルに巻き込まれてしまったのです。イタリアの法律では動物保護に関する厳しい規制があるそうですが、このレストランの「氷の上に置かれたロブスター」もその保護法の対象になると裁判所が判決を下し、なんと688ユーロ(日本円にして約9万8000円)もの罰金を課したのです。

しかしこの「反虐待法」、普通は一般家庭のペットに適応されるもの。レストランで食べられる予定のロブスターを対象とするのは果たして正しいのでしょうか? もちろん同店では「食べ物を犬や猫と一緒にしないでほしい!」と怒り心頭で、控訴の構えだそうです。

そうえいば、オーストラリアでも動物に関する法律で、生きたままの動物を調理するのは禁止になっているそうですね。なのでお刺身の「活き作り」なんかも違法なんだそうです。イタリアでも同様に厳しいものなのでしょうか? 今回のニュースを見るかぎりではありえる話ですねぇ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.