機能よりデザイン? NTTドコモ社長が分析する携帯のトレンド。

2006/05/01 09:56 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


携帯電話の高機能化が進み、いまや100万画素クラスのカメラやQVGA液晶、そして音楽再生機能までもが当たり前。フルブラウザやファイルビューワも珍しいものではなくなり、最近の端末はやや機能過多とも思えるほどの充実ぶりなり。もちろん「携帯電話はそこまで高機能でなくても良い」というニーズも確として存在しているため、各キャリアともゴテゴテとした機能を極力排除したシンプルな端末をラインアップに取り揃えているわけなりが、機能であまりほかの端末と差が付かない分、各キャリアが力を入れているのが端末のデザインなりよね。au design projectの第1弾「INFOBAR」の登場以降、個性的なデザインの端末が売り場を彩っているのは皆さんもご存知のとおりなり。

ほかのキャリアに先駆けて端末のデザインを強化したauは、今ではすっかり「良い端末が揃うキャリア」として支持されることに。圧倒的なユーザーを抱えてあぐらをかいていたわけではないと思うなりが、NTTドコモがこの分野で少し出遅れてしまったのは否定できないなりよ。auが快調に加入者を増やして行くことにさすがに焦りを感じたのか、最近はNTTドコモも盛んにデザインを強調するようになってきたなりが、全体的な端末の雰囲気はまだauのほうに分があるような印象。auもデザイン強化の手綱をゆるめることなく、さらに洗練された端末を投入しているので、物量に勝るNTTドコモとはいえ、なかなかauの「デザイン」の壁を越えられないのが現状なりか。

さて、4月28日にNTTドコモの決算説明会が開催されたなりが、この席でNTTドコモの中村維夫社長が、この1年の端末の売れ行きに触れていたなりよ。今後のNTTドコモの方向性も分かる内容なので、どのような発言をしていたのか、少し見ておくことにするなりね。

「(この1年の端末の売れ行きは)デザインを中心に動いていった」
「カメラ対応携帯であるとか、折りたたみ携帯であるとか、あのときのような衝撃は(ワンセグ端末も含めて)なかった」
「昔はハード的に大きく変わることがあったが、今はそうではない。それよりは、(デザイン性を追及した)薄型の携帯などが好まれる傾向で、ハード面で画期的なものはあまりなかった」(ITmediaより)

中村社長が明言しているとおり、近年NTTドコモがデザインに力を入れてきた結果が、この1年は顕著に現れていたようなり。今年はワンセグ対応の端末を初めて投入したものの、それほどのインパクトはなかったと認めているなりね。将来的には劇的にハードが進化する可能性がまだ残されているとはいえ、現時点では画期的なハードの変化・進化は期待することができないため、まだしばらくはデザイン重視の方向性がより鮮明になりそうなりよ。

この1年の結果を踏まえ、さらなるデザイン攻勢をかけてくるであろうNTTドコモ。デザイン面では常にリードを保っておきたいau、ブランドイメージ刷新に向けて強力な端末を準備していると伝えられるソフトバンクともども、これからの新端末から目が離せないなりね。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.