オリックスの大阪ドーム買収にめど、来季から「大阪オリックス」に。

2006/04/27 12:25 Written by コジマ

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“球界再編”の際、オリックス・ブルーウェーブと近鉄バファローズが合併して誕生したオリックス・バファローズ。現在、ブルーウェーブの本拠地だったグリーンスタジアム神戸(神戸スカイマークスタジアム)と近鉄バファローズの本拠地だった大阪ドーム(京セラドーム大阪)の2つの球場をフランチャイズにしているのだけれど、オリックス本社が大阪ドームを買収する方針を26日に明らかにし、来季からチーム名を「大阪オリックス」とすることも発表したのだ。

昨年10月に会社更生法の適用が決定した大阪ドームを運営する大阪市の第三セクター「大阪シティドーム」。経済的メリットが少ないため当初静観を決めていたオリックスだけど、今年3月に買収に向かって動きだした。当初、大阪シティドーム側が出資金や貸付金など108億円の回収を目指していたため交渉が難航していたのだけれど、ようやっと合意にこぎ着けたようなのだ。管財人の発表では、売却額は90億円。しかし、5〜10年後に大阪市に寄付するとの条件は、まだ協議中とのこと。

オリックス・バファローズは現在、神戸と大阪のダブルフランチャイズ制をとり、今季も2球場で34試合ずつ行うことが予定されているのだけれど、買収のため同制度の適用が切れる2008年以降は大阪ドームを本拠地とするようなのだ。ただ、阪神タイガースが今季も大阪ドームで10試合行うことを例に挙げ、神戸でも最低10試合は行いたいとしている。

また、球団名も来季「大阪オリックス」とすることを明らかにした。日刊スポーツの記事では、「チームに地域名を加えた『大阪オリックス』」とあるので、「大阪オリックス・バファローズ」となるのかもしれない。

“球界再編”からいまだに落ち着かないオリックス。阪神・淡路大震災の際、「がんばろうKOBE」のワッペンを付けて共に復興を目指していただけに、大阪完全移転に悲しむファンも多いはず。ユニフォームも本拠地も変わって、米大リーグ、シアトル・マリナーズのイチロー外野手が在籍していたころの面影は、もはや企業名だけになってしまうのだ。

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