デジタルカメラの登場以来、加熱の一途をたどっていた画素数争いもひと段落。大型の液晶や光学ズームの倍率アップなど、各社とも違うベクトルで機能強化を続けてきたなりよね。その結果、現在市場に出ているデジカメはどれも機能的には甲乙付けがたいものばかりに。それはそれで素晴らしいことなりが、逆に言えば平均的に機能が強化されたことで、飛び抜けて個性や魅力のある製品が少なくなってきたとも言えるなりよ。昔はもっと「尖った」製品が多かったように思うなり。
そんなデジカメ市場に喝を入れるような、久しぶりに画素数でインパクトのある製品が登場したなりよ。それはカシオ計算機が26日に発表した「EXILIM ZOOM EX-Z1000」。コンパクトデジカメながら、その画素数はなんと1000万画素の大台を突破する1010万画素という、驚異的なスペックを誇る製品なりね。かといって、価格がバカ高いわけではなく、店頭予想価格は5万円前後とお買い得感もあり。では、どのような製品なのか、簡単にスペックや特徴をまとめておくなりね。
[EXILIM ZOOM EX-Z1000(カシオ計算機)]
・1/1.8型、有効1,010万画素のCCDを搭載。
・最大記録解像度は3,648×2,736ピクセル。
・光学3倍ズームレンズを搭載。
・2.8インチ、23万画素のワイドTFT液晶を搭載。
・外部メモリはSDメモリーカード。
・本体サイズは幅92ミリ×奥行き22.4ミリ×高さ58.4ミリ。
・重量は約139グラム。
・店頭予想価格は5万円前後。
・5月下旬発売予定。
高画素を活かした機能としては、撮影した画像の一部を切り出すことで、画質を劣化させることなく最大17.1倍までのズーム撮影ができる「HDズーム」を搭載しているなり。光学ズームは3倍までなりが、スナップ写真程度ならば「HDズーム」を使って遠くの被写体もバッチリ写すことができるなりね。実際、1000万画素で写真を撮影したいユーザーは限られるなりが、こうした使い方によるメリットは多くのユーザーが体感できるはずなり。
「EXILIM ZOOM EX-Z1000」が一定の評価を受ければ、ほかのメーカーも再び高画素化に向けての取り組みに動き出すのは間違いなし。どの程度のヒットを記録するのか、注目しておきたいところなり。