増加するオンラインバンキング経験者、iモード利用者の3人に1人に。

2006/04/19 06:47 Written by コジマ

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インターネット経由で銀行などの金融機関のサービスを利用するオンラインバンキング。金融機関側は窓口の維持費を削減できることから、大手銀行だけでなく信託銀行でも導入しているところが増えているのだ。また、自宅や会社のパソコン残高や入出金の照会、振り込みなどのサービスが受けられるため利用者も増加、最近ではさらに手軽な携帯電話を利用したモバイルバンキングが人気なのだ。こうした状況から、調査会社のインフォプラントは18日、NTTドコモのiモード利用者を対象としたオンラインバンキングに関する調査結果を発表。同サービスの利用経験者は31.2%と、3人に1人にのぼることが明らかになったのだ。

オンラインバンキングは、インターネットバンキング、ネットバンキングとも呼ばれている。先日の米調査会社の発表によると、米国での利用者は2005年の第4四半期で約4000万人(全人口の約13%)にものぼり、前年同期と比べて27%増と、すごい勢いで増えているようなのだ。

銀行が積極的にオンライン化を進めている日本でも例外ではなく、インフォプラントとネットビジネスニュース配信会社のインターネットコムが04年に成人300人を対象に行った調査によると、オンラインバンキングの利用経験者は78.3%。うーん、これはすごい数字なのだ。

今回の調査対象は、iモード利用者5163人(男性が37.6%)。iモードの公式サイト「とくするメニュー」用いて今年3月21〜28日の1週間実施した。その結果、「オンラインバンキングを利用したことがある」と回答した人は31.2%(男性38.3%、女性26.9%)ということが分かったのだ。性別・年齢別では40歳代男性が40%以上と最も多く、女性の最多は30歳代(28.8%)。利用経験ありと回答した人の利用法は、「iモードのみ」が41.3%、「パソコンのみ」が25.1%、「iモードとパソコン両方」は33.6%だった。モバイルバンキングの利用者が増えていることをうかがわせる結果なのだ。

利用時に重視する点は、「手数料が安い」が48.7%(男性48.4%、女性48.9%)と「24時間いつでも利用できる」の47.1%(同51.8%、44.3%)と拮抗、次いで「セキュリティー対応が充実している」が32.4%(同29.9%、33.9%)だった。先ほどの米国での調査では、利用時の重視点として「特典の金融商品」(33%)、「セキュリティー向上」(23%)が挙げられており、この結果は、使いやすさや利便性からインセンティブや安全性に米国の利用者の要望が変化していることを示しているのだとか。日米とも安全性よりも利用料や特典を重視している人が多いのだ。

ぼくもオンラインバンキングを利用したいと常々思っているのだけれど、利便性よりも手続きの煩雑さや利用料が気になって申し込みには至ってないのだ。だけど、ここで挙げた調査結果を見ると、もはやオンラインバンキングは当たり前のことになってるみたい。せめて利用料が無料になればなあ。

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