イギリス国民の消費生活、地球全体でマネすると?

2006/04/18 09:58 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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4月16日は「エコロジカル赤字の日」。イギリスのとある研究機関がそんな発表をしました。しかしこれは一体どいういう意味なんでしょうか?

英ロンドンに本部を置く独立系シンクタンクの "New Economics Foundation" (通称 ”NEF” 「ネフ」)の調査結果によると、もし全世界の人口が「イギリス国民の消費活動」そのままをコピーした場合、なんと地球が3.1個分ないと自然からの供給がまかなえないというのです。もっと判りやすく説明すると、こうなります。地球全体が1年間に生産できる食料などの資源の全体量を、イギリス人の消費レベルをベースに年初めから全世界で一斉に使い始めたとすると、たった数ヵ月後の4月16日には残りゼロになってしまうのです。

同団体によると、1961年には地球ひとつでまかなえていたイギリス人生活スタイルも、1971年には地球1.7個分が必要に。さらに10年後の1981年には2つ分、1991年には2.5個分……と増え続け、とうとう今では3こ以上の地球がないとその消費レベルにはついていけないとか。これは同国がどれだけ他国に資源を頼っているか、そしてその依存シフトが近年どれだけ増えているか、その証明でもありますね。

ところで消費大国といえばアメリカも負けていません。一説によると同じ統計を米国民に置きかえた場合、さらに消費が上がるので、地球5.3個が必要になるのだとか。ざっと計算すると、2.26ヶ月。大体68日間で全世界1年分の供給を使い切ってしまうことになるそうです。うわぁ(汗)。

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