女性向けシェービングサロンが人気、理容店も女性客倍増。

2006/04/17 17:40 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


今は美容院に行っている男性でも、子供のころに床屋さんで味わった顔剃りの気持ちよさは忘れられないという人が多い。そんななか、近ごろはこの顔剃りが女性から熱い視線を受けているのだとか。女性向けのシェービングサロンが続々と開店し、理容店も個室や仕切りを用意したところ、女性客が倍増したそうなのだ。

理容店での顔剃りは昔からあるリラクゼーション。ぼくも中学生のころから顔剃りをしてもらえるようになったのだけれど、その心地よさは格別で、顔剃り中によく眠っていたのだ。しかも剃ったあとは肌がさっぱりツルツルになり、顔も白くなる。しかし、顔剃りが唯一法律で認可されている理容店は男性客が多く、女性にとって敷居が高い感がある。でも、毛の色素が薄い外国人と違って、日本人女性の顔剃りの需要は高いはず。ぼくの母親もよく家庭で顔を剃っていたのだ。

そんな隠れた需要があったため、最近相次いで開店している女性向けシェービングサロンが盛況だそう。シェービングサロンは基本的に理容店。顔剃りが認可されている理容師が行うのだ。ほとんどのサロンが個室でサービスし、基本コースに顔やうなじのシェービング、メイク落とし、クレンジング、眉カットが含まれている。希望すれば、背中のトリートメントやシェービング、マッサージ、フェイシャルケア、メイクアップなどの別メニューも受けられるのだ。

産経新聞の記事でも紹介されている「ラヴィーチ」では、「剃ると濃くなるのでは?」などの疑問に答えている。まず、自分で剃るのとどう違うのか。これには「刃物が違います」としている。このラヴィーチだけでなくほとんどのサロンがそうなのだけれど、本格洋カミソリや日本カミソリなどを使っているため、肌の当たりが極端に優しいのだそう。そして、うぶ毛は剃ると濃くなるのか。これには明確に「濃くなる」と答えているのだ。でも、男性のように毎日深剃りしていればの話で、剃り方や剃り加減、剃る道具によって変わるとのこと。自分で剃ってて心配な方は、うぶ毛のことを知り尽くしている専門店で剃ってもらったほうがよさそうなのだ。

でも、それだけのサービスがよい環境で受けられるので、お値段もちょっと高め。ラヴィーチだと基本コースで5250円(約40分)。同じく産経新聞の記事で紹介されている「モニカ クララ」だと同13000円(約2時間)。東京・銀座をはじめ関東に7店舗、関西に2店舗を展開している「REBORN」(神戸市の外郭団体が設立した育成ファンドに融資を受けてニュースになったガブルス・ジャパンが経営)だと同6300円(約60分)なのだとか。

一方、普通の“床屋さん”である理容店でも、個室や仕切りを設けたり、女性専用の備品を用意することによって、昨年はお客さん全体の10%を女性が占め、8年前(1998年)と比べて2倍になったのだとか。メイク落としや手厚いトリートメントはいらない、顔剃りだけしてもらいたい、という人には、料金が安い理容店のほうがおすすめなのだ。たしか、1000〜2000円くらいだったはず。

顔剃りは、気持ちよくてキレイになれるというお得なリラクゼーション。これを男性だけのものにしたらもったいないのだ。自分で剃っている方は、たまにはお店で剃ってもらってはいかが?

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.