日本時間の6日に電撃的に発表された、IntelのCPUを搭載したMacでWindows XPが起動できるツール「Boot Camp（ブートキャンプ）」。ハッキングによってユーザーが開発したツール……ではなく、アップル・コンピュータが自ら開発・提供に踏み切ったことは驚くべきことなりが、このツールは今年の夏頃に公開予定の次期OSに標準搭載されることが決定しており、そう遠くない将来にはiMacやiBookでもWindowsが動くことになるなりよ。MacとWindowsのデュアルブート（どちらからでも起動できる）になるため、作業の内容によってOSの使い分けができるようになるわけなり。

現在は米国のアップルのサイトからβ版をダウンロードすることができるなりが、早速「Boot Camp」の導入にチャレンジしたレビューがITmediaに出ているなりよ。Macユーザーのみならず、Windowsユーザーの中にも気になっている人は多いと思うので、少し見ておくことにするなりね。

「インストール作業は普通のWindows XPのインストールとまったく変わりはない」
「有線および無線LAN経由のインターネット接続はすぐにできた。Windows Updateも問題ない」
「（ベンチマークの結果からすると）CPUはべらぼうに速くて、グラフィックス性能はちょっと遅いというアンバランスなマシンになっている。3Dゲームのように高いグラフィック性能を要求しない用途ならば、いいWindowsマシンかもしれない
「実際に操作したみた感じでも、普通のWindowsマシンを使っているのとまったく同じ印象だ。エミュレータとは違って操作が引っかかったり描画が遅いといったことはまったくない」
「Mac OS X側からはWindowsのボリュームは普通に見ることができる」

Windows XPを動かすためには自分でWindows XP SP2（Home Edition、Professional）のフルインストールディスクを用意する必要があるなりが、Macへのインストール作業自体は通常のWindows XPのインストール作業と何ら変わらないなりね。インストール後は目立った問題もなく、ごくごく普通のWindowsパソコンとして動作。ゲームには向かないものの、「CPUはべらぼうに」と評価されているので、仕事で使う分には十二分に活躍してくれそうな感じなりよ。

このレビューの筆者は最後に「Macを選ばない理由が見当たらなくなってきた」との一言を残しているなりが、通常のWindowsパソコンよりもやや価格が高いことさえクリアできれば、最初からWindowsしか選択肢に入っていないユーザーにとっても魅力的な製品と言えそうなりよ。「Boot Camp」を標準搭載した製品が発売されるのはまだ少し先の話なりが、今から登場が待ち遠しいなりね。