市場に出始め頃は数十GBクラスの製品がほとんどだったHDDレコーダーも、最近は100GB、200GBの製品も珍しくなくなってきたなりよね。まだHDDレコーダーの容量が少なかった頃は「見たい番組を選んで録画」するのが一般的だったなりが、容量が増えるにしたがって「見るかどうか分からない番組もとりあえず録画」する方向にシフトしてきている印象を受けるなり。贅沢にHDDを使うことができるようになって、テレビに視聴スタイルにも徐々に変化が現れ始めているなりよね。

HDD容量が拡大の一途をたどる中、新たな地平を切りひらく製品として1TB（テラバイト）のHDDを搭載した日立製作所の「Wooo DV-DH1000W」が発売されたのは昨年10月のこと。「テラ」というパソコンに詳しくない人にとっては聞き慣れないであろう単位のこの製品、それはすなわち1000GBのHDDを搭載した製品という意味なりが、発売当初は20万円を超えていた「高『値』の花」だったものの、発売から半年が経過したこともあって価格は大幅に下落し始めているなりよ。量販店やネットショップではだいたい13万円前後で販売されているなりね。

［Wooo DV-DH1000W　日立製作所］
・世界初の2番組同時ハイビジョン録画機能を搭載。
・1TBのHDDを搭載したレコーダーは世界初。
・DVD-RAM/RW/-Rの録画に対応。
・EP8モードなら、最長約1700時間の録画が可能。
・入力端子はS映像端子、映像端子、アナログ音声、拡張端子。
・出力端子はHDMI端子、D4端子、S映像端子、映像端子、アナログ音声、デジタル音声、i.LINK端子。

価格の下落は新モデル登場前だからとの見方もあるなりが、果たして今、このタイミングで「Wooo DV-DH1000W」は「買い」なのかどうか。最近は5万円を切るHDDレコーダーも多くなってきたこともあり、10万円以上でも物欲がうずく人はマニアかヘビーなテレビっ子に限られるかもしれないなりが、ITmediaにレビューが出ていたので少し見ておくことにするなりね。

「1Tバイトモデルを狙って購入するのは、気に入った番組をDVDへムーブするのではなく、『そのまま保存』という選択肢をとりたい人ではなかろうか」
「ユーザーが“保存”の意味をどう捉えるかで、評価が違ってくるのも確かだ。つまり、“当面”でいいのか、それとも“半永久”に近いものを求めるか。後者であれば、現在のDVD/HDDレコーダーにはコピーワンスの存在が大きく影を落とすため、多少コストが上でも、やはり市販パッケージやBlu-rayレコーダーを選択すべきなのだろう」

録画した番組をどうしたいのか、というユーザーの考え方によって評価が異なってくるなりが、「当面」保存しておければ良いと考えるのであれば1TBの「Wooo DV-DH1000W」はやはり魅力的。逆に、何かメディアに書き込んで「半永久」保存したいと考えるのであれば、コピーワンスの問題でせっかく録画した番組を「Wooo DV-DH1000W」から書き出せない可能性があるため、少し割高でもBlu-rayレコーダーなどを選択したほうが良いとの判断のようなりよ。

この容量にして、この価格はかなり安いのは確か。自分の利用環境や欲求にあてはめてみて、もし「当面」保存で良いと思うのであれば、ぜひ購入を検討してみてくださいなり。欲しいときが買いどきなりよ（笑）。