セイコーエプソンの業績が悪化、230億円の赤字見通し。

2006/03/17 20:34 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


コ○助にとって、エプソンは思い入れの強いメーカー。その昔、まだWindowsが登場する以前のこと。初めて自腹でパソコンを買おうとNECのPC-9801の購入を悩んでいるときに、購入候補に挙げていたのがエプソンのPC-9801互換機「EPSON PCシリーズ」だったなりよ。本家のPC-9801に比べればデザイン性はやや劣るものの、価格が安く、高速で走るエプソン互換機は、お金のない当時中学生のコ○助にはとても魅力的に映ったなりね。そのため、暇さえあれば秋葉原の怪しげな格安パソコンショップに出向き、PC-9801とエプソン互換機の双方を触りながらよく睨めっこしていたものなりよ。そのため、ほかのメーカーに比べれば、若い頃に必死になって思いを馳せていたNECとエプソンの両社は今なおコ○助にとって特別な意味を持つなりね。

Windows 95の登場以降は、1995年6月の「PC-586RJ」の発売を最後にパソコン事業から撤退。ただ、パソコンに代わってインクジェットプリンタという武器を得たエプソンはプリンターメーカーとしての地位を高めていくことになるなりが、「もうエプソンのパソコンが見られない」と知った時のショックと言ったら相当なものだったなりよ。なにか青春の一ページが失われてしまった……と言ったら大げさなりが、あれだけ欲しいと想い続けた君が居なくなってしまったという虚無感からなかなか抜け出すことができなかったほど。当時の気持ちを思い出したら、なんだか切なくなってきたなりよ(笑)。

そんなエプソンへの思いを持つコ○助なので、今でもエプソンの業績は気にしながら日々の生活を送っているなりが、16日に発表された2006年3月期の連結最終(当期)赤字の額を見て少し驚いてしまったなりね。その額はなんと230億円。つい先日、調査会社のガートナージャパンの調べで、2005年の国内プリンタ市場のシェアNo.1に返り咲いた(2004年はキヤノン)ことが明らかになり、「エプソンは復調しているんだな」と安心していたところだったので、余計に数字のインパクトが大きかったなりよ。

ただ、この赤字は主力のプリンタや半導体などの価格下落に伴う収益悪化だけが理由ではなく、すでに打ち出しているパートや派遣社員3000人のリストラに伴う特別損失を計上していることも理由のひとつ。社内の構造改革に伴う「痛手」の部分なので、ある程度は仕方のないことのようなりよ。もちろん主力のプリンタ事業の見直しも進め、今後は従来のプリンタよりも高級な路線へと転換していく計画を立てているなりね。

今の苦境を乗り越え、2008年度には経常利益1000億円超を目指すというエプソン。これからの再建の道のりを、エプソンのファンの一人として見守っていきたいなり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.