ウィーザーのリヴァース・クオモが婚約を公式発表、お相手は日本人。

2006/03/16 23:55 Written by コジマ

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昨年、3年ぶりのアルバム『メイク・ビリーヴ』をリリースし、日本でも夏のSUMMER SONIC、年末のツアーと完全復活したウィーザー。その年末ツアーのステージ上でフロントマンのリヴァース・クオモが婚約を報告したのだけれど、このたび、彼のスポークスパーソンが米ボストン誌に公式に発表したようのだ。お相手は、かねてから噂だった日本人で、福岡出身のイトウ・キョウコさんという女性だそう。

95年発表のセカンドアルバム『ピンカートン』のジャケットで浮世絵を使用したり、01年発表のシングル「ハッシュ・パイプ」のPVで力士や日本の暴走族が登場するなど、日本びいきだったリヴァース。ちなみに、『ピンカートン』の5曲目に収録されている「アクロス・ザ・シー」は、ある日本人の女の子への思いをつづった曲で、日本でしか演奏しないそうなのだ。

2人は、イトウさんがボストン大学に留学していた1997年に、ボストン近郊のマサチューセッツ州ケンブリッジにあるクラブ、ミドル・イーストでリヴァースがソロ公演を 行った際に出会ったとのこと。「アクロス・ザ・シー」の制作は95年以前なので、この発表を信じる限り、歌われている女性がイトウさんでないことは確かなのだ。イトウさんに出会う以前にも日本人の女性に恋してたのかな。

年末の東京公演のもようをレポートしていた「ロッキング・オン」3月号を見ると、さみしくなった頭頂部とともにちょっとぽっちゃりしたリヴァースの姿が。さらに、見た目だけでなく、サマソニから4カ月しか経っていないのにリヴァースが激変したという記事を目にしたのだ。近ごろ励んでいる瞑想と禁欲の効果が出てきたのかな、と思っていると、その内容は「『取り扱い注意物(リヴァース)+それを慎重に取り囲む3人』のいびつな構造を叩き壊し、ウィーザー像を新たに引き直してみせた画期的なライヴだった」というもの。そして「ライヴ中もMCで盛んに語っていたプライヴェートでの嬉しいトピック=婚約も少なからず作用していただろう」とあった。

おお、リヴァース婚約したのか、前から噂されていた日本人かな? と考えを巡らせていると、リヴァースが通う米ハーバード大学の学生新聞、ハーバード・クリムゾン紙2月15日付けの「Hey, Rivers Cuomo! What did you do for Valentine's Day?」と題した記事に、「フィアンセは日本にいるから、バレンタイン・デーには会えない」の言葉が。そして「知り合って8年。去年の3月に『彼女が運命の人かもしれない』って真剣に考えるようになったんだ。それから彼女に電話するようになったよ。そして、クリスマスの前に東京でプロポーズしたんだ」。交際期間8年とは、まじめなリヴァースらしい。

結婚の予定日について、同紙のインタビューでは「ぼくの誕生日(6月13日)になると思う」としているけど、MTVの記事によると「リヴァースがハーバードを卒業次第」となっているのだ。ハーバードでは卒業まで残すところあと3授業だそうで、今年の6月から8月にかけて結婚しそうなのだ。イトウ・キョウコさんは第2のオノ・ヨーコになるのか? 偶然にも、オノ・ヨーコが前夫との間にもうけた子供の名前もキョウコだし。何はともあれ、泣き虫で小心者で神経質なリヴァース君、おめでとうなのだ!

ハーバード・クリムゾン紙の記事の最後に、リヴァースがハーバード大学の学生たちに宛てたメッセージがイカしているのだ。「特別な人とはすでに出逢ってるかもしれない。探しているのはまだ見ぬ誰かではないかもよ」


☆ウィーザーとは

1992年結成、94年デビューの米国を代表するオルタナティブ・バンド。メンバーは、メイン・ソングライターのメガネ君ことリヴァース・クオモ(ボーカル、ギター)を中心に、ブライアン・ベル(ギター)、マット・シャープ(ベース)、パトリック・ウィルソン(ドラム)の4人。セルフ・タイトルのデビューアルバムから、その独自の世界観を持った歌詞と米国らしい底抜けに明るいポップ・サウンドでダブルプラチナディスクを獲得。加えて、スパイク・ジョーンズ監督の2本のビデオにより一躍MTVのスターとなり、グラミー賞やMTVアワードなどを受賞するという大成功を収める。しかし、翌95年発表のセカンドアルバム『ピンカートン』が商業的に大失敗(日本では大ブレイク)。失意のリヴァースは、97年に突然ハーバード大学に通い始めるが、追い打ちをかけるように、精神的支柱であったベースのマットが、サイド・プロジェクトのバンド、レンタルズに専念するために脱退。リヴァースはすっかり自信をなくしてしまい、バンドは活動休止へ。3年後の2001年、それでも作曲を続けていたリヴァースがメンバーに声をかけ、ベースにマイキー・ウェルシュを迎えて活動を再開し、30分弱のサードアルバム『ザ・グリーン・アルバム』、翌年には4枚目の『マラドロワ』と立て続けにリリースするも、加入したばかりのマイキーが脱退。また活動休止状態になる。昨年、5枚目となるアルバム『メイク・ビリーヴ』で再開するものの、現在、ハーバード大学の卒業まで3授業を残したリヴァースの通学のため、またまた活動を休止している。

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