米経済誌フォーブスが9日、毎年恒例となった世界長者番付（The World's Billionaires）の2006年版を発表し、米マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長が12年連続で1位に輝いたのだ。日本人のトップは107位の武富士前会長の武井保雄氏一族で、近年活動が活発なIT関連業界ではソフトバンクの孫正義会長が221位、楽天の三木谷浩史社長が224位となった。

この長者番付は原題の直訳通り10億ドル（約1190億円）以上の資産を持つ世界の億万長者たちをランキングしたもので、フォーブス誌が毎年3月に発表しているものなのだ。今年の“Billionaires”は昨年から102人増えて793人、3年連続で過去最高を記録している。そんな富豪中の富豪に12連続で輝いたのが、マイクロソフト社のゲイツ会長。その資産総額は500億ドル（約5兆9000億円）というから、もはや“Trillionaire”なのだ。

2位も昨年と同じく、「投資の神様」といわれている米投資会社バークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェットCEO（米国、420億ドル）、3位は昨年の4位からワンランクアップで南米一の富豪といわれるカルロス・スリム・エルー氏（メキシコ、300億ドル）、4位には昨年6位だったスウェーデンの家具会社イケアのイングバル・カンプラド会長（スウェーデン、280億ドル）、昨年初のランクインで3位に輝いたインドの鉄鋼王、ミタル・スチールのラクシュミ・ミタル会長は5位（235億ドル）に下がった。また、マイクロソフト社から、ゲイツ会長と共同で創業したポール・G・アレン氏（現バルカン社社長）が6位（220億ドル）に入っている。それにしても、ゲイツ会長の本名がウィリアム・ゲイツ3世だとは知らなかったのだ。アジア人のトップは、華僑最大の資産家で「アジア最高の投資家」といわれる李嘉誠氏（香港、188億ドル、昨年22位）の10位。

＜世界長者番付上位10人＞
1.　ビル・ゲイツ（米国、マイクロソフト、500億ドル）
2.　ウォーレン・バフェット（米国、バークシャー・ハサウェイ、420億ドル）
3.　カルロス・スリム・エルー（メキシコ、テレコム、300億ドル）
4.　イングバル・カンプラド（スウェーデン、イケア、280億ドル）
5.　ラクシュミ・ミタル（インド、ミタル・スチール、235億ドル）
6.　ポール・G・アレン（米国、バルカン、220億ドル）
7.　ベルナルド・アーノルト（フランス、LVMH、215億ドル）
8.　アルワリード・ビン・タラール王子（サウジアラビア、投資家、200億ドル）
9.　ケネス・トムソン一族（カナダ、トムソン社、196億ドル）
10.　李嘉誠（香港、投資家、188億ドル）

このうち、6位のアレン社長（53歳）と8位のタラール王子（49歳）は独身なので、今から超ド級の玉の輿を狙ってみては？　ちなみに、おすすめの独身男性は258位のファハド・ハリリ氏（レバノンの故ラフィク・ハリリ元首相の息子）。なんと、25歳の若さで資産は27億ドル。しかも男前。男性には、562位に入った彼の妹、ヒンディ・ハリリさんがおすすめなのだ。番付最年少の22歳で資産は14億ドル。しかも美人。ああ、天は二物を与えたもう……。

日本人では、先述の通り武井前会長の一族（54億ドル）が107位とトップ（昨年84位）で上位100位以内から姿を消したが、今回は前回より3人多い27人がランクされているのだ。以下、109位にパチンコメーカーSANKYOの毒島邦雄会長一族（52億ドル、昨年111位）、昨年日本人最高の77位（58億ドル）だったサントリーの佐治信忠社長一族（47億ドル）が133位と大後退、136位には六本木ヒルズで有名な森トラストの森章社長一族（45億ドル、昨年170位）がランクされている。

昨年122位の孫会長は221位（31億ドル）と大幅に順位を下げたけど、初登場で224位となった三木谷社長は30億ドルと孫会長に迫っているのだ。当然？のことながら、前ライブドア社長の堀江貴文氏は昨年に続いてランクインしていない。また、かつて同番付で1位になったことがある堤義明・前コクド会長は、12億ドルで645位となっている（他の日本人についてはこちらを参照）。

今回番付に載った793人の資産を合計すると、約2兆6000億ドル（約310兆円）。この800人弱に世界の富が極端に集中しているのが分かるのだ。資本主義の世の中では、この富を得た人たちがどんどん豊かになっていき、ぼくのような貧乏人は寝ないで働いても一生たどり着けないだろう。うーん、これはもう、ヒンディちゃんと結婚するしかないのだ。