NTTドコモ、海外でも使える低価格FOMA「SIMPURE」を投入。

2006/03/07 11:53 Written by コ○助

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軸となる「902i」シリーズや「702i」シリーズに加え、キッズケータイの「SA800i」、ワンセグ端末の「P901iTV」、初のノキア製端末「NM850iG」、環境に配慮した「N701iECO」などなど、3キャリアの中では圧倒的なラインアップを揃えるNTTドコモ。ナンバーポータビリティの導入を前に、幅広いユーザー層をカバーすることを目指して次から次へと新しい端末を投入しているなりが、これまでカバーしきれていなかったユーザー層の拡大を目的に、さらに新しいシリーズを展開することが発表されたなりよ。

発表されたのは「低価格」をウリにしたFOMAの新シリーズ「SIMPURE」。従来、最上位モデルの「90xi」シリーズの廉価版が「70xi」シリーズという位置づけで端末展開をしてきたNTTドコモだったなりが、さらなる廉価版を投入することで、PDC(mova)ユーザーのFOMAへの移行を促進させるのが狙いなりね。

「SIMPURE」の第一弾として登場するのは2機種。スペックや特徴を簡単にまとめておくなり。

[SIMPURE L(L600i、LG電子製)]
・日本市場初のLG電子(韓国)製端末。
・6万5536色に対応した2.0インチTFT液晶を搭載。
・130万画素のCMOSカメラを搭載。
・国際ローミングサービス「WORLD WING」に対応。
・外部メモリはminiSDカード。
・「FOMAプラスエリア」には非対応。
・着うた、キャラ電、Vライブには非対応。
・本体色はCotton Pink、Casual Red、Stone Blackの3色。

[SIMPURE N(N600i、NEC製)]
・FOMA最小サイズとなる体積69ccを実現。
・31万画素のCMOSカメラを搭載。
・6万5536色に対応した1.9インチTFT液晶を搭載(非QVGA)。
・国際ローミングサービス「WORLD WING」に対応。
・外部メモリに対応せず。
・「FOMAプラスエリア」には非対応。
・着うた、キャラ電、Vライブには非対応。
・本体色はRED、WHITE、BLACKの3色。

[見れば分かるとおり、廉価版というだけあってかなり機能的にはシンプルな端末に仕上がっているなりよ。できることはメール、iモード、カメラ、テレビ電話、iモーション、504iシリーズ相当のiアプリ、国際ローミング程度。登場したての「70xi」シリーズよりも、さらに機能を絞ってコストダウンを図った端末なりね。

LG電子製の端末はかねてから投入されることは明らかにされていたなりが、こういったカタチでの投入はやや意外な感じ。当然、日本市場向けにカスタマイズされた端末ではあるなりが、デザイン的には海外で使われている端末をそのまま持ち込んだような、少し日本のメーカーとは異なる雰囲気の端末なりよ。好みが分かれそうではあるなりが、あくまでも価格を優先したモデルなので、そのあたりに多くを求めてはいけないなりね。

しかし、「SIMPURE」の登場によってますます位置づけが曖昧になってくるのが「70xi」シリーズ。これまでも「機能的に中途半端」との指摘を受けることが多かったなりが、分かりやすいくらい機能を削ってきた「SIMPURE」の存在によって「70xi」シリーズの存在感が薄れてしまうなりよね。今後はさらなるシリーズごとの差異化を図るために「70xi」シリーズはデザイン重視路線をより鮮明にしていくことになりそうなりが、機能的に大きな違いを打ち出せない「70xi」シリーズの存在がぼやけるのは致し方のないところなりか。

「SIMPURE」の価格帯は1万円前後になりそうなりが、性能もデザインも優れた型落ちの「90xi」シリーズが1円で小売店で販売されている中で、どれほどの「低価格」アピールができるのか。発売は4月以降になるようなので、気になる人は今のうちにぜひチェックを。

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