所属先決まらぬ野茂英雄投手、5億円で楽天に売り込み。

2006/02/28 21:33 Written by コ○助

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昨年は日米通算200勝の偉業を達成したものの、19試合に登板、5勝8敗、防御率7.24の不安定な成績と高年俸がネックとなり、デビルレイズから戦力外通告を受けた野茂英雄投手。気持ちも新たに移籍したヤンキースではマイナー契約だったこともあり、3Aコロンバスでの登板ばかりでメジャー昇格することなく退団の憂き目にあっなりよね。そしてシーズン開幕も目前に迫ったこの時期になっても、どこの球団のキャンプにも参加せず、まだ去就がはっきりしない状態が続いているなりよ。

ひょっとするとこのまま所属が決まらずに「引退」という、嫌な予感が頭をよぎる時期に差し掛かっているなりが、これまでメジャーでのプレーに固執してきた野茂投手もさすがに焦り始めたのか、夕刊フジに気になる話題が出ていたなりよ。それは、代理人の団野村氏を通じて、楽天に売り込みがあった、という話。楽天の監督といえば……野村克也監督(笑)。ついに「団と克也の親子ホットライン」を使って売り込みをかけてくるほど、厳しい状況に置かれているようなりよ。

夕刊フジには野村監督の「この前、団から電話があったわ。アメリカでも話がないらしい。5億円やと言っとったわ」というコメントを取っているので、売り込みがあったことは事実の模様。ただ、野茂投手はメジャー移籍時のゴタゴタで、「任意引退」扱いで近鉄を退団した経緯があることから、仮に日本球界に復帰するにしても保有権を持つオリックス(近鉄と合併して保有権が移動)の承諾なしには、他球団に入団することは許されないなりよ。投手難に苦しむ楽天が仮に「欲しい」と思ったところで、オリックスが首を縦に振らなければ楽天入り実現の可能性はゼロなわけなり。

また、仮にオリックスが保有権を放棄したとしても、さすがに年俸5億円は今の野茂投手には高すぎる感も。一時は巨人やオリックスも獲得に興味を示していると伝えられていたなりが、国内で争奪戦が起きているならまだしも、現在は積極的に獲得に名乗りを上げている球団があるわけでもなく。せいぜい1〜2億円が妥当だろう、というのが大方の見方なりよ。かつて日本人初の10億円プレーヤーとなったプライド高き野茂投手だけに年俸面はそうそう譲れるラインでは無さそうなりが、最終的には野茂投手が譲歩しなければ、「引退」の道を歩まざるを得ないほど窮地に立たされているなりね。

かつての古巣ドジャースから勝ち星を挙げれば、メジャー史上2人目の「メジャー全30球団から勝利」の偉業を達成できる野茂投手なので、できることならばメジャーでプレーを続けて欲しいところ。でも、それが叶わぬのなら、せめて一年でも長くプレーを続けてくれる道を選んで欲しいものなり。

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